
訪問鍼灸マッサージでは、慢性的な痛みやこわばりで医師が治療の必要を認めた方に、鍼やお灸で痛みを和らげ、追加料金なしで体を動かすケアを組み合わせます。費用は健康保険が使えて1回の自己負担は1割で約395円ほど。痛みで動きにくくなった方が、家にいながら体を保つ一歩を踏み出せます。
要点から。こわばりを和らげ、動きやすさを支えることで、体を動かすきっかけづくりになります。
サルコペニアとロコモは、どう違うの?
サルコペニアは、加齢や活動量の低下で全身の筋肉が減り、力が入りにくくなる状態です。一方ロコモティブシンドローム(ロコモ)は、骨や関節、筋肉といった「体を動かす仕組み」全体が衰えて、立つ・歩くといった移動の動作がむずかしくなる状態を指します。筋肉に注目したのがサルコペニア、移動する力に注目したのがロコモ、とイメージすると分かりやすいかもしれません。そのさらに手前で心身が弱ってきた段階がフレイルです。
三つに共通するのは、ある日いきなり動けなくなるわけではない、という点です。歩くのが遅くなった、手すりがないと階段がこわい、ペットボトルのふたが開けにくい。こうした小さな変化が積み重なって、いつのまにか外出や家の中の移動が遠のいていきます。こうしたことから、変化に早く気づき、動く力を保つ手立てを始めることに意味があります。
少し動かないだけで、なぜ筋肉は落ちてしまうのか
筋肉は、使わない期間が続くと思いのほか早くやせていきます。ご高齢の方の場合、数日から数週間ほとんど体を動かさなかっただけでも力が落ちやすく、いったん落ちた力を取り戻すには何倍もの時間がかかります。風邪や入院で少し寝込んだあと急に足腰が弱ったように感じるのは、このためです。
やっかいなのは、痛みやこわばりがあると動くこと自体がおっくうになる点です。動かない、だから筋力が落ちる、するとますます動きにくくなる。この下り坂のような流れを、どこかで止めてあげることが、在宅でのケアがめざすところです。
痛みをかばう動きが、全身のバランスをくずす
膝や腰、股関節などに慢性的な痛みがあると、その部分をかばう動き方が身についていきます。かばう姿勢が続けば、反対側の脚や別の関節に思わぬ負担がかかり、体全体の使い方がゆがみます。実際に、片方の膝の痛みで伺った方で、体全体を診るなかで反対側の脚の筋力が落ちていることに先に気づけたことがありました。
痛む所だけでなく全身に目を配れるのは、生活の場に上がりこむ訪問だからこそです。痛みで動けない時間が長引くほどこわばりも進みますから、まずは痛みとこわばりをやわらげ、体を動かしやすい状態に戻すことが、その後のケアの土台になります。
はじめに確かめるのは、痛む場所だけではありません
ご自宅に伺ってまず見せていただくのは、痛む一点だけではありません。どの動きでどこがつらくなるのか、立ち上がりや歩き出しでどこに力が入りにくいのか、体のどこが固まっているのか。ふだんの暮らしのなかでの動き方をたどりながら、その方の体の全体像を組み立てます。
同じ「歩きにくい」でも、痛みが原因の方、こわばりが強い方、筋力の低下が前面に出ている方では必要な手立てはまるで違います。その見立てをもとに、鍼やお灸、手で行うケア、体を動かす練習を、その方だけの組み合わせに整えます。
鍼やお灸で、動く意欲を取り戻すきっかけを
鍼やお灸には、こわばった筋肉をやわらげ、血のめぐりを促し、痛みを軽くする働きが期待できます。痛みが引いてくると、体を動かすことへのためらいが小さくなり、「もう少し動いてみようか」という気持ちにつながります。この意欲そのものを引き出すことが、筋肉を保つ第一歩になります。
のびのび訪問施術院で保険を使って行うのは鍼やお灸による施術で、そこに、手で筋肉をほぐす、関節をやさしく動かす、負担にならない範囲で体を動かすといったケアを追加料金なしで重ねています。痛みをやわらげて終わりにせず、動く力を保つところまで一緒に取り組みます。
座ったままでもできる、筋肉を保つ習慣
施術の日以外にも、家でできることがあります。座ったままでも、かかとの上げ下げや太ももを軽く持ち上げる動きなら、テレビを見ながら続けられます。立てる方なら、テーブルに手を添えての立ち座りをくり返すだけでも脚の力を保つ助けになります。ある方は、自分では持ち上げられなかった足が続けるうちに上がるようになったと喜んでくださいました。
コツは、頑張りすぎず細く長く続けること。あわせて、筋肉のもとになるたんぱく質をとること、しっかり眠って体を回復させることも土台になります。施術で痛みがやわらいで「夜眠れるようになった」という声は、筋肉を保つうえでも意味があります。
通うより、来てもらうという発想
体を動かす機会が大切だとわかっていても、痛みや足腰の衰えで通院そのものが重荷になっている方は少なくありません。出かけるだけでへとへとになり、かえって動く気力までしぼんでしまっては本末転倒です。訪問という形なら、通う負担をかけずに暮らし慣れた家でケアを受けられます。
移動に体力を使わないぶん力をケアそのものに向けられますし、ご家族が付き添いのために予定を空ける必要もありません。「通う」のではなく「来てもらう」。それが、動きにくい方にはむしろ自然な選び方です。
保険で受けると、1回約395円から
のびのび訪問施術院の施術は、医師の同意にもとづいて医療保険が使えます。1回の施術は総額3,950円で、自己負担が1割の方なら約395円、2割の方なら約790円です。値引きではなく、公的な医療保険で定められた正しい料金です。
しかもこの費用は介護保険の限度額とは別の枠で使えるため、デイサービスやヘルパーをすでに利用している方でも、その枠を減らすことなく受けられます。月ごとに、明細をお渡しし、内訳を確かめていただけます。週2回のペースなら、ひと月の自己負担はおよそ3,160円ほど(1割の方)になります。
対象になる方と、相談の始め方
対象になるのは、慢性的な痛みやしびれ、こわばりなどがあって医師が治療の必要を認めた方で、なおかつ通院がむずかしい方です。医師の同意書が必要になりますが、その段取りは当院がお手伝いしますので、何から手をつければよいかわからなくても心配はいりません。
うかがえるのは、豊中・吹田・茨木・箕面・摂津・池田、尼崎・伊丹、大阪市の淀川区・東淀川区・都島区・北区・旭区の13地域です。足腰の衰えや痛みが気になり始めた方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
よくある質問
体を動かす力が衰えてきた家族に役立ちますか?
こわばりを和らげ、動きやすさを支えることで、体を動かすきっかけづくりになります。
サルコペニアで筋肉は鍼灸で増えますか?
鍼灸で筋肉が増えるわけではありません。動きやすくして、無理のない活動や栄養と組み合わせることが大切です。
筋力低下でも保険で受けられますか?
筋力低下にともなう慢性的なこわばり・痛みについて医師が必要と認め、通院がむずかしければ対象になる場合があります。
サルコペニアに家でできることは
無理のない範囲の運動や、食事のとり方の工夫などをお伝えします。