ご自宅で高齢の女性に寄り添う訪問施術者

年齢を重ねたり、病気やけがをきっかけに身体が思うように動かなくなったりすると、これまで何気なくできていた外出が、少しずつ重い負担に変わっていきます。

  • 病院へ行くだけで一日がかりになってしまう
  • 家族が付き添わないと外に出られない
  • 介護施設で暮らしていて、外の施術所まで通うのが難しい

痛みや不調をかかえていても、「通うのが大変だから」という理由で、身体のケアそのものをあきらめてしまう方は少なくありません。そんな方のご自宅や介護施設へ施術者が伺い、暮らしている場所で、その日の身体に合わせて施術するのが訪問鍼灸マッサージです。

のびのび訪問施術院は、大阪市や北摂地域を中心に、通院が難しくなった高齢の方や、介護を必要とする方のもとへ訪問しています。私たちが大事にしているのは、決められたメニューをただこなすことではありません。その日の表情や会話、身体の動かし方、ご本人がかかえている不安——そうしたものを確かめながら、今の状態に無理のない施術を一緒に考えていくことです。

暮らしている場所で、そのまま受けられます

訪問鍼灸マッサージは、施術者がご自宅や介護施設へ出向くサービスです。歩くのに不安がある方、車いすで過ごしている方、寝たきりの方、外出に付き添いが要る方——施術所まで通うのが難しい方が、主な対象になります。

伺う先はご自宅だけではありません。有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅で暮らす方も、施設の了承と訪問時間の調整がつけば、居室などで受けられる場合があります。施設で暮らす方には、食事や入浴、通院、リハビリ、介護サービスと、一日の予定がびっしり詰まっています。ですから施術者の都合だけで日時を決めるのではなく、スタッフと相談しながら、生活のリズムを崩さない時間帯にお邪魔します。

訪問施術は、施術所でやっていることをそっくり自宅や施設に持ち込むものではありません。どんなベッドや車いすを使っているのか、身体を起こすときにどんな介助が要るのか、一日のうちどの時間帯に疲れや痛みが出やすいのか——暮らしの場でお会いするからこそ見えてくることがあります。

高齢の方は、毎回が同じではありません

高齢の方への施術では、前回と同じ内容をそのまま繰り返すのが正しいとは限りません。よく眠れなかった日、食欲が落ちている日、入浴のあとで疲れている日、肌に赤みが出ている日——その日の体調で身体の反応は変わります。昨日まで元気に話していた方が、今日はどこか眠そう、ということもめずらしくありません。

だから施術に入る前に、まずその日の様子を確かめます。痛みや動かしにくさだけでなく、表情や会話の調子、皮膚の状態、ご本人の訴え——そうしたものを見ながら、今日は施術できる状態かどうかを判断します。ときには刺激を弱めたり、内容を変えたり、思いきってその日は見送ったりもします。予定どおり施術することよりも、その方の安全のほうがずっと大切だからです。

鍼やお灸が不安な方へ

「鍼は痛そう」「お灸で熱い思いをするんじゃないか」——初めての方や、昔いやな経験をした方から、よくこうした声を聞きます。でも鍼灸は、強い刺激をぐっと我慢して受けるものではありません。身体の状態や感じ方に合わせて、刺激の強さもやり方も調整しますし、状態によっては皮膚に鍼を刺さない方法を使うこともあります。

お灸も、熱さを我慢していただくものではありません。皮膚の様子や熱の感じ方を確かめながら、無理のない加減を選びます。もし施術中に熱い・痛い・かゆいと感じたら、その場ですぐに教えてください。それが何より大事な合図になります。

ご本人が乗り気でないときや、不安が強いときに、無理に進めることはありません。まずは施術者と話をして、どんなことをするのかを知っていただく。受けるかどうかは、それからご本人に決めていただきます。

医療保険を利用して受けられる場合があります

訪問鍼灸マッサージは、一定の条件を満たす場合、医療保険を利用して受けることができます。鍼灸の療養費では、神経痛、リウマチ、頸腕症候群、五十肩、腰痛症、頸椎捻挫後遺症など、慢性的な痛みを主な症状とする疾病が、代表的な対象として示されています。

ただし、これらの病名がついていれば必ず医療保険が使える、というわけではありません。実際に対象となるかどうかは、現在の症状、通院の状況、医師の診察と同意、ご加入の健康保険による判断などによって決まります。

また、訪問による施術を医療保険で受けるには、身体の状態などにより、施術所まで通うのが難しいことが前提になります。「外出するより自宅で受ける方が楽だから」という理由だけでは、医療保険による訪問施術の対象にならない場合があります。

対象になるか分からないときは、はじめからご自身やご家族だけで判断しようとしなくて大丈夫です。今の身体の状態や生活の様子を伺ったうえで、必要な手続きをご案内します。

医療保険の利用には医師の同意が必要です

医療保険を利用して鍼灸施術を受ける場合は、施術を開始する前に医師の診察を受け、鍼灸施術に対する同意書を交付してもらう必要があります。

同意書は、施術院が医師に代わって発行するものではありません。医師が患者様を診察し、現在の症状や治療の状況などを確認したうえで、鍼灸施術への同意を判断します。

のびのび訪問施術院では、同意書の書式や、医療機関へ依頼するときの流れをご案内しています。ただし、同意書を交付するかどうかは医師が判断し、療養費を支給するかどうかは、最終的にご加入の健康保険が判断します。ですから施術院から「必ず医療保険が使えます」と断定することはできません。なお同意書には有効期間があり、施術を続ける場合は、一定期間ごとに医師の診察と再同意が必要になります。

料金は施術内容や状況で変わります

医療保険を利用する場合、自己負担割合に応じて、施術料金の1割、2割または3割をご負担いただきます。1回あたりの料金は、すべての方が同じではありません。鍼とお灸のどちらか一方を行うのか、両方を行うのか、初回の施術かどうか、同じ建物で同じ日に施術を受ける方が何人いるのかなどによって変わります。

2026年7月1日以降、同一建物で同じ日に施術を受ける方が1人で、鍼またはお灸のいずれか一方を行う場合、訪問施術料は3,950円です。医療保険の自己負担割合が1割の場合、基本となる自己負担額は395円です。

これはあくまで一定の条件における料金です。鍼とお灸の両方を行う場合、初回の施術、2割または3割負担の方などは料金が異なります。施術を始める前に、保険証の負担割合や施術内容を確かめ、実際に必要となる料金をご説明します。

ご家族や施設スタッフとの連携も大切にしています

高齢の方への訪問施術は、施術者とご本人だけで完結するものではありません。ご家族、施設スタッフ、ケアマネジャー、医師、看護師——多くの方が日々の暮らしを支えています。施術中に気になる変化があったときや、いつもと様子が違うと感じたときは、ご本人の同意や個人情報への配慮を前提に、必要な範囲でご家族や施設スタッフへ共有します。

一方で、訪問鍼灸マッサージは、医師による診察や治療、看護、介護、リハビリの代わりになるものではありません。それぞれの専門職に役割があり、必要に応じて連携しながら、ご本人の暮らしを支えていくことが大切だと考えています。私たちは、施術だけを見るのではなく、その方がどんな環境で暮らし、周囲の方がどのように支えているのかも大切にしたいと考えています。

ご利用開始までの流れ

まずは、のびのび訪問施術院へお問い合わせください。ご本人だけでなく、ご家族、ケアマネジャー、介護施設のスタッフからもご相談いただけます。

お問い合わせ後、現在の症状、通院の状況、生活環境、医療保険の負担割合などを確認します。医療保険を利用できる可能性がある場合は、医師の同意書を取得するための流れをご案内します。

医師の同意が得られ、必要な手続きが整ったら、訪問する曜日や時間、施術の頻度などを相談して、施術を始めます。介護施設で受ける場合は、施設側にも確認を行い、食事や入浴、通院、介護サービスなどの予定に支障が出ないよう調整します。

大阪で訪問鍼灸マッサージをご検討の方へ

のびのび訪問施術院の大阪院では、大阪市をはじめ、吹田市、豊中市、箕面市、茨木市など、大阪府内のご自宅や介護施設へ訪問しています。訪問エリア内であっても、住所や施術者の訪問状況によって対応できる時間帯が異なる場合があります。また、記載されていない地域でも対応できることがありますので、まずはお問い合わせください。

通院が難しくなったからといって、身体の痛みや不調を一人で我慢し続ける必要はありません。

  • 家族が対象になるのか分からない
  • 介護施設に入居していても利用できるのか知りたい
  • 鍼やお灸に不安があるので、まず話だけ聞きたい
  • 医師の同意書について相談したい

このような段階でも構いません。のびのび訪問施術院では、制度の説明だけで終わるのではなく、ご本人の身体の状態や生活環境、ご家族の状況も伺いながら、利用できる可能性や必要な手続きを分かりやすくご案内します。

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