
「訪問鍼灸マッサージに興味はあるけれど、最初に何をすればよいのか分からない」「病院で同意書をもらってから、施術院へ連絡するのでしょうか?」「介護施設で暮らしている家族の場合、誰に相談すればよいのでしょうか?」
初めて訪問鍼灸マッサージを検討される方にとって、利用開始までの手続きは分かりにくく感じられるかもしれません。医療保険を利用する場合は、現在の身体の状態や通院状況を確認したうえで、医師の診察と同意、健康保険に関する手続きなどを順番に進めていきます。
ただし、ご本人やご家族が、最初からすべての書類をそろえておく必要はありません。まずは施術院へ相談し、現在の状況を伝えるところから始まります。この記事では、大阪で訪問鍼灸マッサージを検討している方に向けて、お問い合わせから施術開始までの一般的な流れをご説明します。
なお、本記事では一般的なサービス名称として「訪問鍼灸マッサージ」と表記しています。のびのび訪問施術院の大阪院では、現在、はり師・きゅう師の国家資格を持つ施術者による鍼灸施術を中心に提供しています。
まずは電話やお問い合わせフォームから相談します
訪問鍼灸マッサージを利用したいと思ったとき、最初に病院で同意書を取得しなければ相談できないわけではありません。まずは施術院へ連絡し、現在の症状や生活状況について相談します。
お問い合わせは、ご本人だけでなく、ご家族、ケアマネジャー、介護施設のスタッフから行うこともできます。ご本人がうまく症状を説明できない場合や、電話でのやり取りが難しい場合には、普段の様子を知っているご家族や支援者からご連絡いただくこともあります。最初の相談では、主に次のような内容を確認します。
- 現在困っている症状
- 病院への通院状況
- 歩行や外出の状態
- 生活している場所
- 医療保険の自己負担割合
介護施設へ入居している方の場合は、施設名や担当者、ご家族の連絡先なども確認します。この段階では、病名や薬の名前がすべて分からなくても構いません。分かる範囲で状況を伝え、必要な確認を一つずつ進めていきます。
訪問施術の対象となる可能性を確認します
医療保険を利用した訪問鍼灸マッサージは、希望すれば誰でも受けられるものではありません。鍼灸の療養費の対象となる症状があるか、身体の状態などにより施術所へ通うことが難しいか、医師の同意を得られるかなどを確認する必要があります。
「高齢だから」「介護施設に入居しているから」という理由だけで、自動的に医療保険の対象になるわけではありません。たとえば、歩行時に介助が必要な方、車いすを利用している方、外出による身体的な負担が大きい方などが訪問施術について相談されます。
一方で、一人で問題なく外出できる方が、通うより便利だからという理由だけで訪問を希望する場合は、医療保険による訪問施術の対象にならないことがあります。実際の対象可否は、医師の診察や同意内容、健康保険の判断などを踏まえて確認されます。最初からご本人やご家族だけで判断せず、現在の移動状況や生活環境をできるだけ具体的に伝えていただければ、確認がスムーズに進みます。
現在受けている治療についても確認します
訪問鍼灸マッサージを検討する際には、現在どのような病院へ通い、どのような治療を受けているのかも確認します。鍼灸の療養費では、同じ疾病について医療機関で保険診療を受けながら、同時に鍼灸の療養費を利用できない場合があります。
ただし、病院へ通っていることや薬を服用していることだけで、すぐに対象外と決まるわけではありません。どの病気について、どのような診察や治療を受けているのかによって確認内容が異なります。ご本人やご家族が薬の名前だけを見て判断することは難しいため、必要に応じて主治医や健康保険へ確認しながら進めます。
現在受けている治療を隠したり、自己判断で中止したりする必要はありません。訪問鍼灸マッサージは、病院での治療に代わるものではありません。現在の治療状況を正確に伝えたうえで、利用できるかどうかを確かめていきましょう。
医師の診察を受けて同意書を依頼します
医療保険を利用して鍼灸施術を受けるためには、原則として医師の診察を受け、はり・きゅうの施術に対する同意書または診断書を交付してもらう必要があります。厚生労働省では、はり・きゅう療養費用の同意書や療養費支給申請書など、全国共通の様式を公開しています。
同意書は施術院が発行するものではありません。医師がご本人を診察し、現在の症状や治療状況を確認したうえで、鍼灸施術に同意するかどうかを判断します。そのため、施術院へ相談したからといって、必ず同意書が交付されるわけではありません。
主治医へ相談するときは、症状だけでなく、施術所へ通うことが難しい理由についても伝えます。「一人では外出できない」「車いすを利用している」「施設から外出するには付き添いが必要」といった生活上の状況も、具体的に伝えておきましょう。
同意書の準備は早めに進めます
医師の同意書は、依頼した日に必ず受け取れるとは限りません。診察後すぐに交付される場合もあれば、医療機関内での確認や書類作成に日数がかかる場合もあります。また、介護施設に入居している方の場合は、主治医の往診日や外来受診日、ご家族が付き添える日などを調整する必要があります。
施術を始めたい日が決まっている場合でも、同意書や健康保険の確認が完了する前に、医療保険での施術を開始できるとは限りません。後から同意書を取得すれば、それ以前の施術もすべて医療保険の対象になるというものではないため、開始時期は施術院へ確認しておきましょう。同意書には有効期間があり、継続して医療保険を利用する場合は、一定期間ごとに医師の再同意が必要になります。
健康保険の資格と自己負担割合を確認します
同意書の準備とあわせて、医療保険の資格情報を確認します。マイナ保険証や資格確認書などをもとに、加入している健康保険と自己負担割合を確認します。訪問鍼灸マッサージの自己負担額は、原則として1割、2割または3割です。
ただし、実際の金額は自己負担割合だけでは決まりません。鍼とお灸のどちらか一方を行うのか、両方を行うのか、初回かどうか、同じ建物で同じ日に施術を受ける方が何人いるのかなどによっても変わります。施術開始前に、現在の負担割合と訪問先の状況を確認し、想定される料金について説明を受けます。
医療保険の受領委任を取り扱う場合は、施術者が患者様に代わって療養費の支給申請を行い、患者様は原則として自己負担分を支払う仕組みです。療養費支給申請書は患者様側でも内容を確認する必要があります。加入している健康保険によっては、申請方法が異なる場合があります。
訪問する曜日と時間を調整します
医師の同意や保険資格などの確認が整ったら、施術を行う曜日と時間を相談します。訪問施術は、単に空いている時間へ予定を入れればよいというものではありません。
高齢の方は、午前中の方が体調が安定していることもあれば、起床後すぐは身体が動きにくく、昼頃の方が落ち着いていることもあります。ご本人の生活リズムを確認し、できるだけ負担の少ない時間帯を選びます。
介護施設で施術を受ける場合は、食事、入浴、往診、リハビリ、デイサービスなどの予定と重ならないよう、施設スタッフとも調整します。ご自宅への訪問でも、訪問看護や訪問介護、ご家族の予定などを確認します。大阪市内や吹田市、豊中市、箕面市、茨木市などへ訪問する際は、地域ごとの移動時間も考慮しながら、継続しやすい訪問時間を調整します。
初回の訪問では改めて身体の状態を確認します
手続きが整った後、決めた日時に施術者がご自宅や介護施設へ訪問します。初回は、事前に聞いていた内容だけで施術を始めるのではなく、ご本人とお会いして改めて身体の状態を確認します。
痛みや身体の動かしにくさだけでなく、その日の体調、皮膚の状態、会話の様子、施術に対する不安なども確認します。「鍼が怖い」「お灸の熱さが心配」といった気持ちがあれば、施術前に遠慮なくお伝えください。ご本人の意思や反応を確認しながら、刺激の強さや方法を調整します。
同意書に記載された内容があっても、体調が悪い日に無理に予定どおりの施術を行うものではありません。施術を行える状態ではないと判断した場合は、内容を変更したり、その日の施術を中止したりすることもあります。
施術開始後も状態を確認しながら進めます
訪問鍼灸マッサージは、初回の施術を受けたら、その後は毎回同じ内容を繰り返すというものではありません。高齢の方は、睡眠、食事、入浴、天候などによっても、その日の体調が変わることがあります。施術前に毎回状態を確認し、その日の身体に合わせて施術内容を考えます。
施設で生活している方については、必要に応じて施設スタッフから普段の様子を伺うこともあります。ご本人の同意や個人情報への配慮を前提として、施術中に気になった変化をご家族や施設スタッフへ共有する場合もあります。
また、医療保険による施術を継続する際には、医師の再同意が必要です。施術者が作成する施術報告書は、医師が経過を確認するための資料の一つになります。厚生労働省は同意書だけでなく、施術報告書や訪問施術総括表などの様式も公開しています。
ご家族が毎回立ち会う必要はありません
「仕事があるため、施術のたびに付き添うことができない」というご相談もあります。訪問施術のたびに、ご家族が必ず立ち会わなければならないわけではありません。ご本人だけで対応できる場合や、介護施設のスタッフが訪問を把握している場合は、ご家族が不在でも施術を行えることがあります。
ただし、初回の説明や契約、医療保険の手続き、料金の支払い方法などについて、ご家族の確認が必要になる場合があります。認知症などにより、ご本人だけで契約内容や施術内容を十分に確認することが難しい場合も、ご家族や支援者との連携が必要です。誰が連絡窓口になるのか、施術後の報告をどのように行うのかを、利用開始前に決めておくと安心です。
大阪で訪問鍼灸マッサージを検討している方へ
訪問鍼灸マッサージを始めるまでには、身体の状態、通院の難しさ、医師の同意、健康保険、訪問日時など、いくつかの確認が必要です。書類や制度の説明を見ると、手続きが複雑に感じられるかもしれません。しかし、ご本人やご家族がすべてを理解し、準備してから相談する必要はありません。
のびのび訪問施術院では、大阪市をはじめ、吹田市、豊中市、箕面市、茨木市などを中心に、ご自宅や介護施設への訪問を行っています。
- 利用できる状態なのか分からない
- 主治医へどのように相談すればよいのか知りたい
- 施設に入居している家族の手続きを進めたい
- 料金や訪問回数について相談したい
このような段階からご相談いただけます。現在の症状や生活環境を伺いながら、お問い合わせから医師の同意、保険資格の確認、訪問日時の調整、施術開始まで、必要な手続きを順番に分かりやすくご案内します。


