
また外を歩きたいという願いは、訪問鍼灸マッサージで散歩や外出の目標づくりから支えられます。医師が治療の必要を認めた痛みやこわばり、筋力の低下があれば、鍼灸で算定する医療保険で受けられ、はり師・きゅう師の国家資格を持つ者が自宅に伺います。鍼やお灸と機能訓練で、玄関先から近所へと届く範囲を少しずつ広げるお手伝いをします。負担のめやすは1種類で総額3,950円、1割の方なら約395円ほど。この費用は介護保険の限度額とは別の枠で使えます。たとえば週1回なら月およそ1,580円、週2回なら月およそ3,160円(いずれも1割の方)が目安です。 施術は大阪府・兵庫県の対応エリアで、ご自宅にうかがって、はり・きゅう・マッサージを行います。以前は毎日のように散歩していたのに、足腰が弱ってから外に出るのがおっくうになった。買い物や近所への用足しが、いつのまにか遠のいてしまった。外へ出る機会がへると、体だけでなく気持ちまで内へ内へと向かいがちです。のびのび訪問施術院は、足腰などの事情で通うのが大変な方のもとへうかがい、鍼灸ケアを続けています。ここでは、また歩きたいという思いを、目標づくりという視点からどう支えるかをお話しします。
要点から。脚や体幹のこわばりを和らげ、歩く力を支えることで、外出への一歩を後押しします。
外に出なくなると、体と心はどう変わっていくのでしょうか
外へ出る回数がへると、歩く量そのものが減り、足腰の筋力が少しずつ落ちていきます。すると歩くのがますますおっくうになり、また外出がへる。この繰り返しに入ってしまうと、抜け出しにくくなります。
加えて、人と顔を合わせる機会や、景色を眺めて気分が晴れる時間も失われ、気持ちが沈みがちになる方もいます。体と心はつながっていますから、外へ出る習慣を細くても保っておくことは、暮らし全体の張りにつながります。
小さな目標から始める
いきなり昔と同じように歩こうとすると、思うようにいかず気持ちがしぼんでしまうことがあります。大切なのは、無理のない小さな目標から始めることです。まずは家の中を歩く、玄関先まで出てみる、次は郵便受けまで、その次は近所を一周。
たとえば「今週は毎日、廊下を三往復」「来週は天気のよい日に玄関先で外の空気を吸う」というように、日にちと場所をはっきり決めておくと取りかかりやすくなります。少しずつ範囲を広げ、できたという手ごたえを重ねることが、次の一歩を生む力になります。その方の体の状態に合わせて、あと少しで届きそうな目標を一緒に決めていきます。
外出の目標を立てるとき、施術者は体のどこを確かめるのか
散歩や外出を支えるために伺ったときは、まず足腰の筋力や関節の動き、痛みの有無、体を支えるバランスの様子を確かめます。いすから立つときにふらつかないか、片足でわずかでも体を支えられるか、足首がしっかり返るか。そうした動きを一つずつ見ていきます。
歩くときにどちらの足をかばっているか、玄関の段差や廊下の手すりの位置はどうか、といった暮らしの場での動きにくさもあわせて確かめます。どの動作がつらく、どこを支えれば歩きやすくなるかを見きわめ、今できることと目指せそうなことを整理する。そのうえで無理のない目標を組み立てるのが、訪問での役割です。
鍼灸と機能訓練は、歩くための体づくりにどう役立つか
鍼やお灸には、こわばった筋肉を和らげ、痛みを軽くして、体を動かしやすくする働きが期待できます。痛みが引くと、動くことへのためらいも小さくなります。のびのびでは、この鍼やお灸に、足腰の筋力を保つ機能訓練や関節を動かす手技を、追加の料金なく組み合わせています。
痛みを和らげる面と、動く力を保つ面。この両輪で、また外を歩くための体づくりを後押しします。
「できた」を積み重ねる
散歩や外出の目標づくりで欠かせないのは、できたことを一緒に喜び、少しずつ積み重ねていくことです。今日は玄関まで出られた、今週は近所まで歩けた。ほんの一歩でも、それは確かな前進です。
伺うたびに体の様子を確かめ、目標を少しずつ更新していく。その積み重ねが、また外を歩けるという自信に変わっていきます。
実際に受けた方から届いた声
足腰に鍼やお灸を行い、動かす施術を続けている方が、「痛みが減って、近所まで歩いてみようという気持ちになれた」と話してくださることがあります。体が動きやすくなると、気持ちも自然と外へ向くようです。目標に向かって一緒に取り組めることを、励みだと言ってくださる方もいます。
また、足全体に施術をするようになってから足の調子がとても良くなり、歩きやすくなったと喜んでくださった方もいらっしゃいます。歩きやすさが戻ると、もう少し先まで行ってみようという気持ちにつながっていくようです(感じ方には個人差があります)。
散歩を続けるために、家族と一緒に気をつけたいこと
施術のほかに、暮らしの中のちょっとした工夫も後押しになります。痛くない範囲で毎日少し体を動かす、天気のよい日に外の空気を吸う、手すりや杖を使って安全に歩く、疲れたら休みながら進める。
転倒には十分に気をつけ、決して無理はしないことが何より大切です。ご家族が一緒に歩いたり、目標をそばで見守ったりしてくださることも、大きな支えになります。
始める前に、体の状態の確認を
散歩や外出の目標に取り組むときは、はじめに体の状態を確かめておくと安心です。心臓や膝、腰などに持病がある方は、どのくらい動いてよいかを医師に相談してから始めるとよいでしょう。施術の中でも、その日の体調や痛みの様子を見ながら、負担にならない範囲で目標を調整します。
頑張りすぎて痛みが強まったり転んだりしては、かえって遠回りになってしまいます。安全を第一に、少しずつ進めることを大切にします。
季節や天気に合わせて、無理なく
外出の目標は、季節や天気に合わせて考えることも大切です。暑い日や寒い日、雨や雪の日に無理をすると、体調をくずしたり、転んだりする心配があります。気候のよい時間帯を選ぶ、暑さ寒さの厳しい日は家の中で体を動かす、というように、その日その日に合わせて調整していきましょう。
外に出られない日でも、家の中で体を動かせば、動く力を保つことができます。できる範囲で続けることが、何よりの力になります。
人と会う時間も、外出の力に
外出には、体を動かすこと以上の意味があります。近所の人と挨拶を交わす、お店の人と言葉を交わす、友人や家族と会う。そうした人との関わりが、また出かけたいという気持ちを支えてくれます。
目標も、ただ歩くだけでなく、「あの人に会いに行く」「好きな店に寄る」といった楽しみと結びつけると、自然と足が向きやすくなります。体を動かす目標と、心が弾む目標を、一緒に考えていけたらと思います。
その人らしい暮らしを取り戻すために
外を歩けるようになることは、単に体力が戻るだけではありません。自分で買い物に行ける、好きな場所へ出かけられる、人と会える。
それは、その人らしい暮らしを取り戻すことにつながります。無理のない目標を一つずつ超えていくお手伝いを通して、また外へ、という願いを、そっと後押しできたらと思います。
よくある質問
また外を歩きたい家族の目標づくりを手伝えますか?
脚や体幹のこわばりを和らげ、歩く力を支えることで、外出への一歩を後押しします。
散歩できるようになりますか?
状態によりますが、今の力を保ち、動きやすくすることを目標に続けます。無理はしません。
歩行の目標づくりでも保険で受けられますか?
歩行にかかわる慢性的なこわばり・痛みについて医師が必要と認め、通院がむずかしければ対象になる場合があります。
外出に向けて家でできることは
無理のない範囲での足踏みや、外出のきっかけづくりを一緒に考えます。