
年末年始やお盆は、来客や外出が続いて疲れがたまったり、逆に予定がなく一日中横になって過ごしたりと、ふだんと生活のリズムが変わりやすい時期です。食事の時間が乱れ、水分をとる量が減ることもあります。長期休みを無理なく過ごすための体調管理と、訪問の施術をどう続けるかを整理してお伝えします。
この記事のポイント
年末年始やお盆などの長期休みは生活リズムが乱れやすく、高齢の方は体調をくずしやすい時期です。訪問鍼灸マッサージは休み中もできる範囲で予定を調整して続けられ、自己負担は1回1割で約395円が目安です。急な体調変化はまず医療機関へ。休診期間や連絡先は前もって確認しておくと安心です。
リズムを保ち、施術は休みに入る前に予定を組み直す
年末年始やお盆などの長期休みを元気に過ごすコツは、いつもの生活リズムをできるだけ保つことと、施術の予定を前もって調整しておくことです。当院の訪問鍼灸マッサージは、医師が慢性的な痛みやしびれで治療の必要を認め、通院がむずかしい方のご自宅に国家資格者が伺い、医療保険(鍼灸で算定)で施術を行います。長期休みの前に訪問日を組み直しておけば、休み中も体のケアが途切れにくくなります。また、休みの間に体調が急に変わったときにどこへ連絡するかを、家族と決めておくと安心です。停電や大雨のときの備えについては、「停電・大雨のときの在宅療養と訪問の休止」で詳しくご紹介しています。
なぜ長期休みに、高齢の方は体調をくずしやすいのか
年末年始やお盆は、ふだんと生活のリズムが変わりやすい時期です。来客や外出が続いて疲れがたまったり、逆に予定がなく一日中横になって過ごし、体を動かさない日が続いたりします。食事の時間や内容が乱れ、水分をとる量が減ることもあります。こうした変化は、高齢の方の体には思った以上に負担になります。痛みやこわばりが強く出たり、寝つきが悪くなったり、足腰の力が落ちたりしやすいのが、長期休み明けによく聞かれる不調です。
起きる・食べる・寝る時間を、大きくずらさない
長期休みでも、起きる時間・食事の時間・寝る時間を大きくずらさないことが体調管理の基本です。朝は決まった時間にカーテンを開けて日の光を浴びると、体内時計が整いやすくなります。日中は、無理のない程度に体を動かす時間をつくりましょう。座ったままでも、足首を動かす、手を握って開くといった小さな運動が役立ちます。水分は、のどの渇きを感じにくい高齢の方ほど意識してこまめにとることが大事になります。ただし、意識がはっきりしないときや飲み込みにくいときの無理な水分補給は、むせにつながることがあるため、様子を見ながら行ってください。
年末年始|寒さと温度差から体を守る
年末年始は寒さが厳しく、冷えが痛みやこわばりを強めやすい時期です。室内でも、足先や腰まわりを冷やさないようにしましょう。暖かい部屋と寒い廊下やトイレの温度差にも注意が必要です。急な温度差は体に負担をかけるため、脱衣所やトイレを少し暖めておくと安心です。冷えが強い方には、腰やふくらはぎを温めながら、鍼やお灸で血のめぐりを促すケアを組み合わせます。体の芯が冷えたままだと筋肉はこわばりやすく、痛みやしびれを感じやすくなるためです。感じ方には個人差があります。
お盆|暑さと冷房の落差に気をつける
お盆の時期は、暑さと湿気で体力を消耗しやすくなります。冷房の効いた部屋と外の暑さの差で、自律神経が乱れ、だるさやむくみ、寝苦しさが出ることがあります。水分と休息をこまめにとり、涼しい時間帯に軽く体を動かすことを心がけましょう。むくみそのものは保険の対象ではありませんが、それに伴う痛みなどで医師が必要と認めた場合には、鍼灸で保険のケアを受けられます。背中や肩甲骨まわりがこわばると呼吸が浅くなりやすく、だるさが抜けにくくなります。そこをゆるめて呼吸がしやすい状態を目指すのが、夏場のケアの考え方です。
休みに入る前に、訪問日を組み直しておく
長期休みを迎える前に、訪問日の見直しをしておくと安心です。「休みに入る前に一度伺っておく」「休み明けの早いタイミングで再開する」といった形で、体のケアが空きすぎないよう調整します。ご家族の帰省や来客の予定に合わせて、訪問の曜日や時間をずらすこともできます。ケアマネジャーや他の訪問サービスとも、休み中の予定を共有しておくと、時間の重なりを避けやすくなります。早めにご相談いただくほど、無理のないスケジュールを一緒に組めます。
休診期間と、急なときの連絡先を先に確認しておく
長期休みの前には、当院や、かかりつけ医、訪問看護などの休診期間・連絡体制を確認しておきましょう。「休みの間、体調が急に変わったらどこへ連絡するか」を家族で共有しておくことが大切です。強い痛みが急に出た、意識がはっきりしない、呼吸が苦しそう、といった急な変化があるときは、鍼灸ではなく、まず医療機関や救急へご連絡ください。鍼灸は慢性的な体の状態を穏やかに支えるケアであり、緊急を要する場面では医療が優先されます。連絡先を紙に書いて見えるところに貼っておくと、あわてずに対応できます。
休み明けに体が戻りにくいときは、あせらず
長期休みが明けると、「体が重い」「痛みが強くなった」「足の力が落ちた気がする」と感じる方が増えます。これは生活リズムの乱れや、体を動かす機会が減ったことが影響していることが多いものです。あわてず、まずはいつものリズムに戻していきましょう。休み明けの施術では、こわばった体をゆるめ、動かしやすさを取り戻せるよう、その日の状態に合わせてケアします。痛む所だけでなく体全体をみる中で、休み中に変化した部分に気づき、必要なら医療機関へつなぐこともあります。
帰省したご家族が、この機会にできること
帰省は、ふだん離れて暮らすご家族が親の様子を確かめるよい機会です。体の動き、食欲、睡眠、痛みの様子などを直接見て、気になることを書き留めておきましょう。当院の施術に立ち会っていただければ、実際のケアの様子を見て、その場で相談できます。家の中の段差や動線に危ない箇所がないかも、この機会に確認しておくと安心です。帰省中に気づいたことをケアマネジャーや訪問サービスへ伝えておくと、休み明けの支援につながります。
料金と対応エリアについて
当院の料金は、ご自宅での鍼灸1回あたり総額3,950円、1割負担の方で約395円、2割負担の方で約790円が目安です。医療保険で行う鍼灸なので、介護保険の限度額とは別枠です。料金は月ごとに明細でお渡しします。対応エリアは、豊中・吹田・茨木・箕面・摂津・池田、尼崎・伊丹、大阪市の淀川区・東淀川区・都島区・北区・旭区です。長期休みをはさんでも体のケアを続けたい方は、休みに入る前にお早めにご相談ください。予定を一緒に調整します。たとえば週2回であれば、ひと月およそ3,160円(1割の方)が自己負担の目安です。
よくある質問
年末年始やお盆でも来てもらえますか?
対応できる日程を事前にご相談します。お休みの間の体調管理の工夫もお伝えします。
長い休みで体がなまりそうです
動く機会が減りやすい時期です。無理のない範囲の動きや過ごし方をお伝えします。
休み中に体調をくずしたら
かかりつけ医や休日診療の使い方など、備えを一緒に確認しておきます。
長期休み明けでも保険で受けられますか?
慢性的な痛み・こわばりについて医師が必要と認め、通院がむずかしければ対象になる場合があります。