
訪問鍼灸マッサージは家にいながら体をみてもらえる反面、始める前に知っておきたい制約もいくつかあります。医師の同意書が要ること、効き方に個人差があること、訪問日時の調整が要ること。ここでは、そうしたデメリットや注意点を施術者の立場から正直に並べたうえで、のびのび訪問施術院がそれぞれにどう対応しているかまでお伝えします。良い面だけの案内では判断できない、という方に読んでいただければと思います。
この記事のポイント
訪問鍼灸マッサージのおもなデメリットは、(1)保険で受けるには医師の同意書が要り思い立った日にすぐは始められない、(2)効き方に個人差があり続けることが前提になる、(3)天候や日程で予定がずれることがある、(4)対応エリアが決まっている、(5)自宅に人を招く抵抗感、の五つです。いずれも段取りの代行や担当の固定などで和らげられます。費用は1回の総額3,950円、1割負担で約395円。エリア内なら別途の出張費はかからず同額で、お支払いは月ごとにまとめてお願いしています。
効果の話より先に、短所をお伝えします
訪問鍼灸マッサージについて調べていると、「楽になった」「表情が明るくなった」といった良い話ばかりが目に入ります。もちろん喜んでいただける場面は多いのですが、それだけを並べても、実際に始めてから「思っていたのと違う」と感じてしまっては意味がありません。正直に言うと、この施術には向き不向きがあり、手続きの手間や制度上の制約もあります。だからこのページでは、良い面をいったん脇に置いて、先に短所と注意点をお話しします。読んだうえで「それなら合いそうだ」と思っていただけたら、それが一番だと考えています。
即効性は約束できません。効果には個人差があります
まず押さえていただきたいのは、施術を受けたその日に劇的に変わる、というものではないという点です。体の状態や年齢、生活の様子によって、楽になり方も、そこまでの回数も人それぞれ違います。数回で軽くなったと感じる方もいれば、しばらく続けてようやく変化に気づく方もいます。私たちは「必ず効きます」とは言えませんし、言うべきではないと思っています。ゆっくり整えていくことを前提にした施術だと考えていただくのが、実際に近いです。
病気そのものを治す治療ではありません
これも誤解が生まれやすいところなので、はっきり書いておきます。鍼灸やマッサージは、病気や怪我そのものを治すための医療行為ではありません。痛みやこわばりをやわらげ、体を動かしやすくして、日々の暮らしを少しでも過ごしやすくする。役割はそこにあります。診断や投薬は医師の領域ですから、通院や服薬をやめて施術に置き換える、という使い方は想定していません。あくまで主治医の治療と並行して、生活の質を支える手段のひとつだとご理解ください。
保険を使うには医師の同意書が要ります
費用を医療保険(療養費)でまかなう場合、思い立った日にすぐ開始、というわけにはいきません。はり・きゅうを保険で受けるには、主治医に同意書を書いてもらう必要があるからです。ここが訪問という形の、正直に言えば面倒な部分です。ただ、同意書のお願いの仕方や書式の準備は当院がご案内しますので、患者さんやご家族が一から病院とやり取りする負担は、できるだけ減らすようにしています。なお、要介護認定は条件ではありません。介護保険を使っている方でも、その支給限度額とは別枠で併用できます。
保険の対象になる症状は限られています
もうひとつの制約が、保険で受けられる症状の範囲です。鍼灸の療養費で対象になるのは、神経痛・リウマチ・頸肩腕症候群・五十肩・腰痛症・頸椎捻挫後遺症の6つとされていて、慢性的な痛みが中心です。つまり、どんな不調でも保険が使えるわけではありません。ご自身の症状が当てはまるかどうかは判断が難しい場合もあるので、迷ったら遠慮なくご相談ください。神経痛については「神経痛は保険で受けられる?」で具体的に整理しています。
制度上、重なると使えない組み合わせがあります
保険のルールには、知らないとつまずきやすい点がいくつかあります。たとえば、同じ部位について医療保険のリハビリを受けている期間は、その部位の鍼灸を医療保険で同時に算定することはできません。どちらを優先するかは症状の状態しだいなので、事前に確認しておくと安心です。また同意書には期限があり、施術を続ける場合は改めて主治医の再同意が必要になります。少し手間に感じるかもしれませんが、こうした更新のタイミングは当院からお知らせします。ちなみに関節を動かす機能訓練は鍼灸に加えて行うもので、追加の料金がかかるものではありません。
施術者との相性が合わないこともあります
人が体に触れる仕事である以上、力加減や話し方、雰囲気が「なんとなく合わない」と感じることは起こり得ます。これは技術の良し悪しとは別の話で、どうしても好みの問題が残ります。合わないまま我慢して続けていただく必要はありませんので、担当の変更やご要望は、遠慮なくお伝えください。「効果はあるのか」「そもそも怪しくないのか」という率直な不安については、「効果はある?怪しくない?への誠実な回答」で正面からお答えしています。
それでも、通院がつらい方には合う形です
ここまで短所を並べてきましたが、裏を返せば、これらを承知したうえで選ぶ価値がある方もはっきりしています。外出そのものが体にこたえる方、待合室で長く待つのが難しい方、送り迎えの手配が家族の負担になっている方。そうした場合には、自宅で受けられるという一点が大きな意味を持ちます。費用の目安もお伝えしておくと、1回の総額は3,950円で、自己負担1割の方なら約395円です。週2回のペースなら1割の方で月におよそ3,160円になります。移動の負担と天秤にかけて、それでも通うより楽だと感じられるなら、訪問という選択は十分に検討する価値があると思います。
訪問先でうかがったお話
施術を続けている方から、「前回の翌日はいつもより軽かったけれど、その後また固まってしまった」というお話をうかがったことがあります。良いときと戻るときの差が、自分ではっきりわかるようになったとも話されていました。一度受ければずっと楽になる、というものではありません。感じ方には個人差があり、体調や季節、その方の過ごし方によっても変わります。その波をご本人と一緒に確かめながら、刺激の量や間隔を調整していく形をとっています。
よくある質問
訪問鍼灸マッサージのデメリットは何ですか?
保険で受けるには医師の同意書が要ること、効き方に個人差があり続けることが前提になること、天候や日程で予定がずれることがあること、対応エリアが決まっていることなどです。いずれも段取りの代行や曜日固定などで和らげられます。始める前に、実際どう関わるかをお話しします。
訪問マッサージは効果がないと聞きましたが、本当ですか?
効き方には個人差があり、一回で劇的に変わるものではありません。こわばりや痛みにともなうつらさが、続けるうちに少しずつ楽になったと感じる方が多いです。落ち着いてきたら回数を減らす提案もしますので、無理に続けていただくことはありません。
合わなかったら、やめたり断ったりできますか?
はい。合わないと感じたら、いつでもやめていただけます。担当や進め方を見直すこともできますし、無理に引きとめることはしません。決まった回数を押しつけることもありません。
一度始めたら、ずっと続けないといけませんか?
そんなことはありません。状態に合わせて間隔を調整し、落ち着いてきたら回数を減らします。区切りをつけたいときも遠慮なくお申し出ください。
費用はいくらですか?出張費は別にかかりますか?
1回の総額は3,950円で、自己負担は1割の方で約395円が目安です。エリア内であれば別途の出張費(出張料・交通費)はかからず、どこでも同額です。お支払いは月ごとにまとめてお願いしています。
医療の代わりになりますか?
いいえ。治療に取って代わるものではなく、主治医の治療を続けながら体を支える位置づけです。急に力が入らない、しびれが急に強く広がるといったときは、まず医療機関を受診してください。
対応エリアの外に住んでいると受けられませんか?
ご自宅まで伺う仕組みのため、対応エリアの外だとお受けできません。大阪府の豊中・吹田・茨木・箕面・摂津・池田、大阪市の淀川・東淀川・都島・北・旭の各区、兵庫県の尼崎・伊丹が対象です。市境の方は対応できるかその場でお答えします。
デメリットが不安ですが、相談だけでもできますか?
もちろんです。体の状態や通院の様子を伺い、向いているか、挙げた注意点が実際どう関わるかをお話しします。ご相談だけなら費用はかかりませんし、無理にお勧めすることもありません。