
足の裏がしびれる、足先がジンジンする、感覚が鈍い、冷えて眠れない。糖尿病とつきあうなかで、足の不調が気になってくる方は少なくありません。足は毎日体を支える大切な場所ですが、そのために通院を続けるのは負担も大きいものです。のびのび訪問施術院では、通院がむずかしくなった方のご自宅に伺い、鍼やお灸を使ったケアを行っています。ここでは、糖尿病にともなう足の不調と、訪問という選択肢についてお伝えします。はじめに大切な受診の目安をお伝えしますので、あわせてお読みください。
この記事の要点糖尿病にともなう足のしびれや冷え・こわばりを医師が「治療が必要」と認めた場合、訪問鍼灸マッサージを医療保険(鍼灸で算定)で受けられ、国家資格者が自宅に伺います。お支払いは1術の総額3,950円のうち負担割合分だけで、1割で約395円、2割で790円。介護保険の限度額とは別枠です。ただし、足の傷や色の変化、腫れなど急ぐトラブルは、鍼灸より先に必ず主治医・医療機関へご相談ください。
糖尿病になると、なぜ足に不調が出るの?
糖尿病が長く続くと、足先の神経や血のめぐりに影響が出て、しびれ、冷え、感覚の鈍さといった不調があらわれることがあります。足の裏に紙が一枚はさまったような違和感、ジンジン・ピリピリする感じ、いくら温めても冷たさが抜けない、といった訴えがよく聞かれます。
とくに気をつけたいのが、感覚が鈍くなると、小さな傷ややけどに気づきにくくなること。だからこそ、足を清潔に保ち、毎日よく観察することが、思っている以上に大切になります。
その前に|まず主治医と医療機関へ
ここは念を押しておきたいところです。糖尿病の足のトラブルは、自己判断で様子を見るより、まず主治医に相談するのが基本になります。足に傷やまめ、うおのめ、ひび割れができた、色が黒っぽく変わってきた、赤く腫れて熱をもっている、じくじくしている、しびれや痛みが急に強くなった。
こうしたときは、悪化を防ぐために早めの受診が必要です。糖尿病の方の足は、小さな傷が思わぬ経過をたどることがあるため、変化に気づいたら、様子を見すぎずに医療機関へ相談してください。鍼灸は、主治医の治療を土台にしながら、慢性的なしびれや冷え、こわばりに対して無理のない範囲でお手伝いするものです。
伺ったら、まず足の状態を確かめます
足の不調で伺ったとき、まず足の状態をていねいに確かめます。皮膚に傷や色の変化がないか、冷えの程度はどうか、ふくらはぎや足首のかたさ、感覚の様子を見ていきます。もし気になる傷や変化があれば、その日は施術を控えて、主治医への相談をおすすめすることもあります。
無理に進めず、安全を確かめたうえで、負担にならない範囲でケアを行う。それが、糖尿病の足に伺うときの最初の仕事です。
鍼やお灸でできること、フットケアでできること
鍼やお灸には、こわばったふくらはぎや足のまわりの筋肉を和らげ、血のめぐりを促して、冷えやしびれにともなう不快感を和らげる働きが期待できます。足だけでなく、腰や足の付け根までめぐりを整えることを大切にします。のびのびでは、鍼やお灸に加えて、やさしくさする手技や足を動かす機能訓練も、追加の料金なしで組み合わせています。
ただし、感覚が鈍い足はやけどや傷に気づきにくいため、お灸の温度や刺激の強さは、とくに慎重に、お一人おひとりの状態に合わせて加減します。
冷えやしびれの足で外を歩く不安を、家でやわらげる
足がしびれたり冷えたりすると、外を歩くこと自体が不安になります。転ばないか、この距離を歩ききれるか。そんな不安を抱えて通院を続けるのは、心細いものです。訪問なら、住み慣れた家で、いつもの場所で施術を受けられるので、移動の心配なく、足をいたわる時間を持てます。毎回、足の状態を一緒に確かめられることも、在宅ならではの安心につながります。
足のケアを受けた方の声
足やふくらはぎを温めながら鍼やお灸を行う施術を続けている方は、「足先の冷えが前より気にならなくなった」と話してくださいました。めぐりが整うと、冷えやこわばりが少し和らいで感じられることがあります。あらわれ方には個人差がありますが、足の状態を毎回一緒に確認できること自体を、安心だと言ってくださる方もいらっしゃいます。
毎日のフットケアで、足を守る
施術と歩調を合わせて、日々の足のお手入れが効いてきます。毎日足をよく見て、傷やまめ、色の変化がないか確かめる。足を清潔にしてよく乾かす。深爪をしない。きつくない靴や靴下を選ぶ。熱すぎる湯たんぽやこたつで、低温やけどをしないように気をつける。
感覚が鈍いと熱さに気づきにくいので、温めるものの扱いはとくに注意してください。気になる変化があれば、迷わず主治医に相談することが、足を守る一番の近道です。
東洋医学からみた、足の冷えとしびれ
東洋医学では、冷えやしびれの背景に、血や気のめぐりの滞りや、体を温める力の不足があると考えます。足の不調でも、その部分だけを見るのではなく、体全体のめぐりと温もりを整えることを心がけます。主治医による糖尿病そのものの治療を土台に、日々の不快感を和らげる補いとして、体全体から楽になる道を探っていきます。
主治医やかかりつけと連携しながら
糖尿病の足のケアは、主治医との連携があってこそ成り立ちます。鍼灸を受けてよいか迷うときは、先に主治医へ一声かけていただくと安心です。医師が治療の必要を認め、慢性的なしびれや痛みなどの条件に当てはまれば、保険を使ったケアの対象になります。ケアマネジャーや訪問看護と情報を共有しながら、無理のない形で進めていきます。
小さな変化を、見逃さないために
糖尿病の足は、しびれや冷えといった慢性の不調と、傷や炎症といった急ぐトラブルの両方に気を配る必要があります。定期的に足を見てもらう機会があること自体が、小さな変化に早く気づく助けになります。日々のフットケアと医療機関の受診を土台に、鍼灸を無理のない補いとして取り入れていく。そんな形で、足をいたわっていけたらと考えています。
よくある質問
Q糖尿病でも鍼やお灸を受けて大丈夫ですか。
A慢性的なしびれや冷え、痛みなどに対して、状態を確かめながら無理のない範囲で受けていただけます。ただし足に傷や炎症があるときや、不安があるときは、まず主治医にご相談ください。安全を第一に、お一人おひとりに合わせて刺激を加減します。
Q保険の対象になりますか。
Aポイントは、医師が治療の必要を認めて同意書を書いてくれるかどうかです。しびれや痛みが慢性的に続いていれば、医療保険(はり・きゅう)のケアが受けられます。要介護認定はいりません。鍼やお灸を中心に、さする手技や足を動かす機能訓練も追加料金なしで組み合わせます。
Q糖尿病の足のしびれでも受けられますか
Aはい、しびれや冷えが慢性的に続いていて、医師が治療の必要を認めれば対象になります。要介護認定はいりません。ただし足に傷や腫れがあるときは、鍼灸より先に受診してください。
Qフットケアもしてもらえますか
A専門的な処置は医療機関の役割ですが、足やふくらはぎのこわばりを和らげ、めぐりを支える面でお手伝いします。
Qお灸で低温やけどが心配です
A糖尿病の方は感覚が鈍くなることがあるため、温度に十分配慮し、無理のない範囲で行います。心配な点はお伝えください。
Q糖尿病のケアの費用はどのくらいですか
Aお支払いは1術の総額3,950円のうち、負担割合分だけです。1割の方で約395円、2割の方で約790円が1回の目安になります。介護保険の限度額とは別枠なので、限度額を気にせず続けられます。
糖尿病の足のしびれのケアが医療保険の対象になる条件と料金は、鍼灸で保険が使える6つの症状と料金もあわせてご覧ください。
皮膚の状態を確かめながら、足を温める
糖尿病がある方の足は、感覚が鈍くなっていたり、傷ややけどに気づきにくかったりします。だからこそ、お灸の熱さや刺激の感じ方、皮膚の状態を毎回ていねいに確認しながら進めます。冷えのケアを続けた方からは、こんな声もいただいています。
足がしっかり温まりました。
足を守ることを第一に、無理のない範囲で、血のめぐりと冷えのケアを続けます。
※実際の施術記録をもとに、個人が特定されない形で整えています。ご本人の感想であり、感じ方や変化には個人差があります。同じ結果をお約束するものではありません。


