ノートに体の様子を書き留めながら話を聞く場面

要介護認定には有効期間があり、期限が来る前に更新の手続きが要ります。心身の状態が大きく変わったときは、期間の途中でも区分変更を申請できます。区分が変われば介護保険で使えるサービスの量は変わりますが、医療保険で行う訪問鍼灸マッサージは区分支給限度額とは別の枠です。

先に要点だけ。訪問鍼灸マッサージは、要介護五の方も、要支援の方も、認定を受けていない方も、条件が合えば同じように受けられます。条件は、はり・きゅうの対象となる症状があることと、その症状について主治医が同意書を書いてくださることの二つです。認定の結果を待っている最中でも、区分が変わった直後でも、手続きをやり直す必要はありません。

更新の案内が届いたら、まず確かめる三つのこと

有効期間が切れる二か月ほど前に、市区町村から更新の案内が届きます。最初に見ていただきたいのは、有効期間の終わりがいつか、申請の締め切りがいつか、そして担当のケアマネジャーが代行してくれるかどうかの三点です。

居宅介護支援を受けている方は、ケアマネジャーが申請書の提出を代わりに行ってくれることがほとんどです。ご自身で出す場合も、担当部署へ持参するほか郵送で受け付けている自治体が多く、介護保険証と、主治医の氏名・医療機関名がわかるものを手元に用意しておくと手続きが早く進みます。

区分変更はどんなときに出すものですか

更新の時期を待たずに、有効期間の途中で認定をやり直してもらう手続きが区分変更申請です。骨折や入院のあとで急に動けなくなった、脳梗塞の後遺症が出て介助の量が増えた、認知症の症状が進んで目を離せなくなった。こうした、前回の調査のときとは明らかに違うという状態になったときが対象です。

逆に、リハビリが進んで介助が減った場合にも使えます。迷ったときは自己判断で決めず、ケアマネジャーに今の様子を伝えて相談するのが確実です。申請から結果が出るまでは、おおむね一か月前後を見ておきます。

認定が変わると、在宅のサービスはどう変わるか

介護保険には区分ごとに一か月あたりの支給限度額が決まっていて、その範囲でデイサービスや訪問介護、福祉用具のレンタルを組み合わせます。区分が重くなれば使える枠は広がり、軽くなれば枠は狭まります。

ここで起こりやすいのが、区分が下がったためにこれまで週二回だった通いを一回に減らす、といった組み替えです。介護の手間そのものは減っていないのに、支えるサービスだけが薄くなる。ご家族が戸惑いやすいのは、この場面です。

訪問鍼灸マッサージは認定の区分に左右されますか

されません。訪問鍼灸マッサージは医療保険で行うため、介護保険の区分支給限度額とは別の枠になります。要介護五の方も、要支援の方も、そもそも認定を受けていない方も、条件が合えば同じように受けられます。

条件は二つです。痛みやしびれ、関節の動かしにくさなど、はり・きゅうの対象となる症状があること。そして、その症状について主治医が施術の必要を認める同意書を書いてくださることです。認定の結果を待っている最中でも、区分が変わった直後でも、手続きをやり直す必要はありません。

認定調査の日に、ふだんの姿をどう伝えるか

調査員が来る日は、いつもより気持ちが張って、ふだんはできないことができてしまう方がいます。ご本人が大丈夫ですと答えてしまい、実際の手間が伝わらないまま終わることも珍しくありません。

立ち会えるご家族は、できれば同席してください。朝の着替えにどれくらいかかるか、夜中に何回起きるか、転びかけたのはいつか。日付と回数がわかる形でメモにしておくと、その場で落ち着いて伝えられます。うかがっている方については、施術のときに気づいた動きの変化をご家族にお伝えし、そうした材料としてお使いいただくこともあります。

結果が出るまでの数週間を、どう過ごすか

申請してから認定結果が届くまでのあいだも、介護保険のサービスは暫定のケアプランで使えます。ただ、区分が確定していない不安から、利用を控えめにしてしまう方がおられます。

この時期に動く量が落ちると、筋肉は思いのほか早く固くなり、結果が出るころには体の状態がもう一段下がっていた、ということが起こります。訪問鍼灸マッサージは限度額の影響を受けないため、この待ち時間に体を動かす機会を保つ手だてとして使いやすい選択肢です。

思っていた区分と違う結果だったとき

結果に納得できない場合、まず市区町村の担当部署に問い合わせて、どの項目がどう判定されたかを確かめる方法があります。そのうえで、状態が調査時と変わっていれば改めて区分変更を申請する、あるいは通知を受けた翌日から三か月以内に都道府県の介護保険審査会へ審査請求を行う、という道もあります。

どれを選ぶにしても、日々の様子の記録が判断の材料になります。結果が出た日に慌てて動くより、ケアマネジャーと一度整理してから進めるほうが、結局は早く落ち着きます。

こんなときは、手続きより先に受診を

手続きを気にしているあいだに、体の変化を見過ごさないようにしてください。急に動けなくなった、片側の手足に力が入らない、ろれつが回らない。転んで頭や体を強く打った。食事や水分でむせることが増えた。発熱が続く、食欲が数日にわたって落ちている。強い痛みが急に出て眠れない。こうしたときは、施術や申請よりも先に主治医や医療機関へご相談ください。判断に迷う段階でもかまいません。

費用の目安と、始めるまでの流れ

1回の施術は総額3,950円で、自己負担は1割の方で約395円、2割の方で約790円、3割の方で約1,185円です。週2回なら1割負担でひと月およそ3,160円が目安になります。公的な医療保険にもとづく料金です。介護保険の支給限度額とは別の枠なので、デイサービスやヘルパーの枠を圧迫することはありません。なお、同一部位について医療保険のリハビリと鍼灸を同じ月に同時に算定することはできません。手技や身体を動かす運動は鍼灸に加えるケアとして行います。これらについて別途の料金はいただきません。明細は月ごとにお渡しします。内訳は料金はいくら?医療保険の自己負担額と仕組みをご覧ください。

施術では、こわばった筋肉をゆるめる手技や、動かせる範囲を保つための運動を、鍼灸に加えて組み合わせます。これらについて別途の料金はいただきません。どのくらい楽になるかには個人差があり、感じ方も人によって違います。始め方は、まずご相談いただき、体の状態と通院の状況をうかがったうえで、同意書を主治医に依頼し、日程を決めて開始という流れです。

うかがえる範囲

うかがえるのは、大阪府の豊中市・吹田市・茨木市・高槻市・箕面市・摂津市・池田市、兵庫県の尼崎市・伊丹市、大阪市の淀川区・東淀川区・都島区・北区・旭区です。東京・神奈川は玉川院から世田谷区、川崎市の宮前区・高津区、横浜市の都筑区・青葉区にうかがっています。エリア内であれば別途の出張費・交通費はかからず、料金はどこでも一律です。うかがうのは平日の9時から18時までで、土曜・日曜・祝日はお休みをいただいています。

エリア内にお住まいであれば、ご本人・ご家族はもちろん、ケアマネジャーや支援に関わる方からのご相談もお受けしています。はじめての方には無料体験をご用意しています。

よくある質問

区分変更を申請している最中でも、訪問鍼灸マッサージは始められますか。
始められます。医療保険で行うため、介護保険の認定結果や手続きの進み具合とは関係なく申し込めます。必要なのは対象となる症状と主治医の同意書で、認定区分は条件に入りません。

要介護度が下がってデイサービスを減らすことになりました。その分を鍼灸で補えますか。
目的が同じものとして置き換えることはできませんが、限度額とは別枠のため、通いを減らした分の枠を削らずに追加できます。動く機会が減った時期に体の固さを進ませないという点では、補い方の一つになります。

更新の手続きは自分でしなければいけませんか。
居宅介護支援を受けている方は、ケアマネジャーが申請書の提出を代行してくれることがほとんどです。ご自身で出す場合も、郵送で受け付けている自治体が多く、介護保険証と主治医の氏名・医療機関名がわかるものを用意しておくと早く進みます。

区分変更の結果が出るまでどのくらいかかりますか。
おおむね一か月前後を見ておいてください。そのあいだも介護保険のサービスは暫定のケアプランで使えますので、不安から利用を控えすぎないようにしていただければと思います。

認定を受けていなくても鍼灸は受けられますか。
受けられます。要介護認定の有無は条件に入りません。はり・きゅうの対象となる症状があり、通院がむずかしい状態について主治医が同意書を書いてくださることが条件です。

費用はどのくらいですか。
1回の施術は総額3,950円で、自己負担は1割の方で約395円、2割の方で約790円、3割の方で約1,185円です。週2回なら1割負担でひと月およそ3,160円が目安になります。