
「ずっと腰が痛くて、そのうえ病院へ行くのもおっくうになってきた」。高齢の親御さんの腰痛が長引くと、ご本人もご家族も、どうすればよいのか迷いがちです。湿布や薬でしのいでいるけれど、なかなか良くならない。かといって通院も負担になってきた。そんな段階で選べるのが、自宅で受けられる訪問鍼灸マッサージです。この記事では、長引く腰痛症が保険の対象になる目安と料金、そしてまず医療機関に相談したほうがよいサインを整理します。
この記事の要点長引く腰痛症は、医師が鍼やお灸による治療を必要と認め、通院がむずかしい状態であれば、保険の対象になり得ます。自己負担は1割でおよそ395円、出張費はかかりません。ただし、じっとしていても強く痛む、夜に痛みで眠れない、発熱や体重の減少をともなうといった場合は、施術より先に医療機関の受診が必要です。のびのびの訪問鍼灸マッサージは、通院がつらくなった方の自宅へうかがい、はり・きゅうを中心にケアします。
腰痛症とは、どんな状態?
腰痛症は、腰まわりの筋肉や関節、骨などの負担から起こる、腰そのものの痛みをまとめて指す呼び名です。長年の姿勢や動作のくせ、加齢による背骨や筋肉の変化などが重なって、慢性的に続くことがあります。高齢の方では、腰を曲げてかばう姿勢が続くうちに、背中やお尻まで張ってきて、動くのがますますおっくうになる、という流れになりがちです。
坐骨神経痛とは、どう違う?
よく混同されますが、腰そのものの痛みが中心のものを腰痛症、お尻から太もも、ふくらはぎへとしびれや痛みが広がるものを坐骨神経痛と呼び分けることが多いです。もっとも、この二つは重なって現れることもよくあります。足のほうへ広がるしびれが強い場合は、坐骨神経痛・長引く腰の痛みもあわせてご覧ください。実際にどちらの要素が強いかは、体の状態を確かめてご案内します。
その前に|こんな腰痛は、まず医療機関へ
これだけは、料金や対象の話より先にお伝えしておきます。次のような腰痛のときは、鍼灸の施術よりも医療機関の受診が先です。じっと安静にしていても強く痛む。夜、痛みで目が覚める。発熱をともなう。思い当たる理由がないのに体重が減っている。足に力が入らない、尿や便が出しにくい・もれるといった変化がある。
転んだあとから急に強く痛む。こうしたサインは、骨折やほかの病気が隠れていることがあり、早めの診察が必要です。迷うときは、無理をせずまず相談してください。
長引く腰痛症は、保険の対象になる?
医師が鍼やお灸による治療を必要と認め、通院がむずかしい状態であれば、長引く腰痛症は保険の対象になり得ます。対象になる方の基本的な考え方は訪問鍼灸マッサージはどんな人が利用できる?にまとめています。「まだ寝たきりでもないのに頼んでいいのかな」と迷う方は少なくありませんが、寝たきりかどうかは条件ではありません。要介護認定も不要です。腰の痛みで通院そのものが負担になっているなら、対象にあたるかどうかを一本の電話で確かめられます。
施術で診るところと、鍼灸に加えるケア
のびのびでは、痛む腰だけでなく、お尻や背中、股関節まわりの緊張やめぐりの状態も確かめます。そのうえで、はり・きゅうを中心に、こわばった筋肉をゆるめ、血のめぐりを促すことを目指します。あわせて、腰や股関節が固まらないように動かす手技のケアも、体の状態に合わせて加えます。これらは追加の費用をいただくものではありません。
「通院がつらい」を、自宅で受ける形に変える
腰が痛いと、外を歩くのも、待合室で長く座っているのも、乗り物に揺られるのもこたえます。それを我慢して通い続けるより、自宅で楽な姿勢で受けられる形のほうが、体には優しいことが多いです。訪問は、まったく動けない方だけのものではありません。「腰が痛くて外出がつらい」という段階でも使えます。
どれくらいの頻度で、どう進めていく?
症状の程度によりますが、はじめは週に1〜2回ほどから様子を見ることが多いです。体の反応を見ながら、間隔や内容を無理のないペースに整えていきます。効果の出方には個人差があり、必ず良くなると約束できるものではありませんが、つらさをやわらげ、動きやすさを保つお手伝いはできます。焦らず続けられるように組み立てます。
自宅でできる、無理のない過ごし方
ふだんの過ごし方も、少しの工夫で変わります。腰を冷やさない、重い物を急に持ち上げない、同じ姿勢を長く続けない、痛くない範囲で体を動かす。無理はいりません。施術のときに、その方の状態に合った過ごし方も一緒にお伝えします。
ご家族が、気づいてあげられること
腰痛は本人が我慢しがちな症状の代表です。まわりから見ると、立ち上がるときに手をつくようになった、腰に手を当てて歩く、外出や庭仕事を避けるようになった、といった変化に気づけることがあります。こうした様子が続いているなら、痛みがだいぶ日常に食い込んでいるサインかもしれません。
「歳だから仕方ない」と、ご本人もご家族もあきらめてしまいがちですが、長引く腰痛は、我慢を続けるほど動かなくなり、体力まで落ちていく悪循環になりやすいものです。動きやすさを保つ手立てはあります。ご本人が言い出しにくそうなら、ご家族から電話で最近の様子を伝えていただくだけでもかまいません。
よくある質問
Q腰痛症は保険の対象になりますか。
Aはい、対象になり得ます。条件は「医師が鍼やお灸による治療を必要と認めること」と「通院がむずかしい状態であること」の二つで、要介護認定は必要ありません。同意書のことも含め、今の状態があてはまるかを電話で確かめられます。
Q坐骨神経痛とは違うのですか。
Aおおまかには、痛みが腰まわりにとどまるのが腰痛症、お尻から太もも・ふくらはぎへとしびれや痛みが下りていくのが坐骨神経痛です。両方が混ざることもよくあるので、どちらの要素が強いかは実際に体を診て見きわめます。
Q安静にしていても痛むのですが。
A安静にしていてもズキズキと強く痛む、夜中に痛みで目が覚める、熱や急な体重の減少をともなう——こうした腰痛は、施術で扱う前に一度医療機関で診てもらってください。動かすと痛むが休むと楽になるタイプとは、分けて考えたほうが安心です。
Qどれくらいの頻度で受けますか。
Aはじめは週に1〜2回ほどから様子を見ることが多いです。体の反応を見ながら、無理のないペースに整えます。
Q料金はいくらですか。
A医療保険(はり・きゅう)を使うため、1回の総額3,950円のうち、1割負担の方でおよそ395円、2割負担の方でおよそ790円が目安です。訪問にともなう出張費は別にいただきません。
「腰は少しずつ」|波に付き合いながら
腰の痛みは、楽な日もあれば、動くのがつらい日もあります。一度で大きく変えようとせず、その日の状態に合わせて力加減や姿勢を調整しながら、少しずつ続けていきます。続けている方から、こんな実感の声もいただきました。
腰は少しずつ治ってきた感じがします。
ご本人の感想で、変化には個人差があります。強い痛みやしびれ、足に力が入りにくいといった変化が急に出たときは、医療機関の受診もあわせてご案内します。
※実際の施術記録をもとに、個人が特定されない形で整えています。ご本人の感想であり、感じ方や変化には個人差があります。同じ結果をお約束するものではありません。


