
当院は通院がむずかしい方のご自宅に伺い、医療保険(鍼灸で算定)で施術を行います。自己負担は1回あたり1割で約395円、2割で約790円が目安です。その方の様子に合わせて無理なく進め、急な変化や強い興奮が続くときは、まずかかりつけ医など医療機関へご相談ください。 訪問鍼灸マッサージを行うのびのび訪問施術院は、大阪府・兵庫県の対応エリアで、ご自宅や施設へ国家資格を持つ施術者がうかがいます。
要点から。穏やかに体を和らげることで、気持ちが落ち着きやすくなる方がいます。その方の様子に合わせて無理なく行います。
鍼灸は治療ではなく、穏やかさを体の面から支える
はじめに大切なことをお伝えします。鍼灸は、認知症そのものを治すものではありません。けれども、体の緊張や痛み、冷え、こわばりをやわらげることは、落ち着かない・そわそわする時期を穏やかに過ごすための支えになります。
体に不快感があると、それをうまく言葉で伝えられないぶん、そわそわしたり、落ち着かなくなったりすることがあります。体が楽になることで、表情がやわらいだり、休みやすくなったりする方もおられます。当院は、その方の様子を見ながら、無理のない範囲でご自宅に伺い、医療保険(鍼灸で算定)で体のケアを行います。
落ち着かないとき、体の中では何が起きているのか
認知症のある方が落ち着かなくなる背景には、さまざまな要因が重なっています。そのひとつに、体の不快感があります。関節の痛み、筋肉のこわばり、手足の冷え、便通の不調、眠りの浅さなどです。
こうした不快感は、本人にとってつらいものですが、言葉にして伝えるのがむずかしいことがあります。その結果、そわそわしたり、同じ動作を繰り返したり、落ち着かない様子として現れることがあります。体の状態を少しでも楽にすることは、こうした時期を穏やかに過ごす助けのひとつになります。
鍼灸でできること、そしてできないこと
できることと、できないことを正直にお伝えします。鍼灸は、体の緊張や痛み、冷え、こわばりをやわらげることを通じて、体を楽にすることを目指します。その結果として、表情がやわらいだり、夜に休みやすくなったりする方がおられます。
一方で、鍼灸は認知症の進行を止めたり、記憶を戻したりするものではありません。落ち着かない状態の原因が病気や薬、環境にある場合もあり、それらは医療での対応が必要です。鍼灸は、あくまで体の面から穏やかさを支える補助と考えていただくのが正しい位置づけです。
その日の様子に合わせて、無理をせず進める
落ち着かない時期は、いつもと同じように施術を受けるのがむずかしいこともあります。当院では、その日の様子を見ながら、決して無理はしません。嫌がられるときは時間や場所を変えたり、短めに切り上げたりと、その方のペースに合わせます。
慣れた場所であるご自宅で、なじみのご家族がそばにいる環境は、ご本人が安心しやすい条件でもあります。触れられることを心地よく感じられるよう、声をかけながら、ゆっくりと体に触れていきます。
落ち着かなさの背景にある、痛みやこわばりへ
関節の痛みや筋肉のこわばりが、落ち着かなさの背景にひそんでいることも少なくありません。当院は、慢性的な痛み・しびれ・こわばりに対して、鍼やお灸を中心に施術を行います。体の緊張がゆるむと、動きやすくなり、痛みからくる不快感が減ることがあります。
「痛みが和らいだ」「動かしやすくなった」といった声が、施術を続ける中で聞かれることもあります。痛みが軽くなることは、ご本人が穏やかに過ごすうえでの土台です。
手足の冷えをゆるめ、夜の眠りを支える
手足の冷えは、不快感や寝つきの悪さにつながることがあります。鍼やお灸を行う施術を続ける中で、片足だけ冷たかったのが左右同じ温かさになり、夜のしびれが和らいで寝つきがよくなった、と感じられる方もおられます。体が温まり、夜にしっかり休めるようになると、日中の落ち着かなさがやわらぐこともあります。
背中をほぐした後に体が軽く感じられた、翌朝の目覚めが違ったという声も聞かれます。眠りと体の調子は結びついているため、体を整えることは穏やかな一日の支えになります。
介護するご家族が、少し息をつくために
落ち着かない時期は、介護するご家族にとっても気の休まらない時間です。訪問の時間に専門職がご自宅に入ることは、ご家族が少し息をつく機会にもなります。当院は、ご本人の体の様子だけでなく、ご家族の困りごとにも耳を傾けます。
「どんなときに落ち着かなくなりやすいか」「どんな声かけが届きやすいか」といった情報を共有しながら、ご家庭に合った関わり方を一緒に考えます。介護するご家族が抱え込まないことも、ご本人が穏やかに過ごすための大切な条件です。
急な変化や強い興奮が続くときは、まず医療機関へ
ここは特に大切な点です。急に様子が大きく変わった、強い興奮や混乱が続く、眠れない日が続く、食事がとれない、体調が急に悪くなった、といったときは、鍼灸ではなく、まずかかりつけ医や医療機関へご相談ください。こうした変化の背景には、体の病気や薬の影響、感染症などが隠れていることがあり、医療での見極めが必要です。
鍼灸は、あくまで慢性的な体の状態を穏やかに支える補助です。当院も、施術中にいつもと違う様子に気づいた場合は、その日は無理をせず、ご家族や関係職種へお伝えし、必要なら医療機関の受診をおすすめします。
かかりつけ医やケアマネジャーと、輪になって支える
認知症のある方のケアは、一つの職種だけで完結するものではありません。かかりつけ医、訪問看護、ケアマネジャー、ご家族が、それぞれの立場で関わります。当院の鍼灸は、この輪の中で、体の面から穏やかさを支える役割を担います。
施術で気づいた体調や様子の変化は、ご家族や関係職種へお伝えし、みんなでご本人を見守れるようにします。同じ方向を向いて情報を交わすことが、落ち着かない時期を穏やかに過ごすための支えになります。
費用と、うかがえる地域
当院の料金は、ご自宅での鍼灸1回あたり総額3,950円、1割負担の方で約395円、2割負担の方で約790円が目安です。医療保険で行う鍼灸なので、介護保険の限度額とは別枠です。料金は月ごとに明細でお渡しします。鍼灸を受けるには医師の同意書が必要で、その手続きは当院が力になれればと思います。
対応エリアは、豊中・吹田・茨木・箕面・摂津・池田、尼崎・伊丹、大阪市の淀川区・東淀川区・都島区・北区・旭区です。落ち着かない時期の体のケアについて気になることがあれば、無理のない進め方を一緒に考えますので、お気軽にご相談ください。週3回うかがう場合は、ひと月の自己負担がおよそ4,740円(1割の方)ほどになります。
よくある質問
落ち着かない・そわそわする時期でも受けられますか?
穏やかに体を和らげることで、気持ちが落ち着きやすくなる方がいます。その方の様子に合わせて無理なく行います。
認知症で施術を嫌がるときはどうしますか?
無理に進めず、短時間から、慣れることを優先します。ご家族の同席も歓迎します。
落ち着かない時期でも保険で受けられますか?
体のこわばりや痛みについて医師が必要と認め、通院がむずかしければ対象になる場合があります。
夕方に落ち着かなくなります
時間帯によって様子が変わることがあります。落ち着きやすい時間に合わせて伺うこともできます。