
肩が上がらなくなって最初に困るのは、着替えと洗髪です。上着の袖に腕を通せない。頭を洗うのに手が届かない。背中に手を回せないから下着の留め具が扱えない。痛みそのものより、この毎日の不自由のほうが重くのしかかります。夜、寝返りで肩が当たって目が覚める方もおられます。東淀川区で肩の痛みが長引いている方、そしてご家族に向けて、五十肩という状態がどう移り変わるのか、いつ動かしていつ休ませるのか、訪問でできることを書きます。
この記事のポイント
五十肩(肩関節周囲炎)は時期によって向き合い方が変わります。強く痛む時期に無理に動かすと長引き、痛みが落ち着いた時期に動かさないでいると固まります。この見極めは医師の診断が前提です。腕が急に上がらなくなった、転んだあとに痛み出した、発熱をともなうといったときは先に整形外科へ。訪問鍼灸マッサージが受け持つのは、肩まわりと首・背中・胸のこわばりをやわらげ、動かせる範囲を保つことです。医師の同意があれば医療保険が使え、1割負担で1回約395円(総額3,950円)が目安です。
安静にすべきか、動かすべきか。答えがひとつでない理由
五十肩は、はじめから終わりまで同じ状態が続くものではありません。おおまかに言えば、強く痛む時期、痛みは落ち着くけれど動きがかたい時期、そして少しずつ動きが戻っていく時期という移り変わりがあります。どのくらいで移るかは人によって差があり、何か月という単位で考えることになります。
大事なのは、時期によってすべきことが逆になるということです。強く痛む時期に無理に腕を上げようとすると、痛みが増して長引きます。反対に、痛みが落ち着いた時期に動かさないままにしていると、関節のまわりが固まって、あとから動きを取り戻すのに時間がかかります。安静にすべきか動かすべきかという問いに一つの答えがないのは、このためです。
今どの時期にあるのかは、痛みの出方と動く範囲から見ていきますが、これは医師の診断が前提の話です。診てもらったうえで、どこまで動かしてよいかの指示が出ていれば、その範囲でお受けします。
その肩の痛み、先に整形外科で確かめてほしいとき
肩が上がらない原因は五十肩だけではありません。腱が切れている場合、骨に問題がある場合、首から来ている場合、そのほかの病気の場合もあります。見分けるには画像が必要です。
次のようなときは、施術より先に受診してください。転んだり手をついたりしたあとに痛み出した。急に腕が上がらなくなった。腕に力が入らない、手指がしびれる。発熱をともなう。夜間の痛みがひどく、姿勢を変えても収まらない。安静にしていても強く痛む。こうしたときは、五十肩とは別の原因が背景にあることがあります。
当院にご相談いただいた場合も、こうした様子があれば受診をおすすめし、状態を確かめてからの施術をご案内します。首から来ている腕のしびれについては首・肩・腕のしびれや痛み|頸肩腕症候群にまとめました。
肩だけを触っても、肩は動きません
腕を上げる動きは、肩の関節だけで行われているわけではありません。肩甲骨が背中の上を滑るように動き、胸のあたりが開き、背骨が少し反る。この連動がそろって、腕は上がります。
痛い肩をかばっていると、この連動が崩れます。肩甲骨が背中に張りついたまま動かなくなり、胸の前側が縮み、背中が丸くなる。そうすると、肩の関節そのものが少し良くなっても腕は上がりません。反対側の肩や首に負担が回って、そちらも痛み出すこともあります。
ですから施術では、肩の関節だけでなく、肩甲骨のまわり、首の後ろと横、胸の前側、背中まで順に確かめていきます。腕が少し楽に上がるきっかけが、胸の前や背中のこわばりにあることも珍しくありません。横になっている時間が長い方の背中のはりについては寝て過ごす時間が長い方の肩甲骨・背中のはりもあわせてどうぞ。
うかがった日に、何をするか
訪問した日は、まずその日の痛みの様子をうかがいます。夜は眠れたか、どの動きで痛むか、前回より上がるか。血圧と体温を測って、施術を進めていい状態かを確かめます。
それから、はりとお灸で固くなった筋肉をゆるめ、血のめぐりを促していきます。五十肩は療養費の対象として定められている6つのひとつなので、医師が施術を必要と認めて同意した場合、はり・きゅうの施術が医療保険で受けられます。
施術のあとには、動かせる範囲を保つ練習も重ねます。痛みが強い時期は、腕をぶら下げて小さく揺らす程度から。落ち着いてきたら、体の前で腕を組んで少し持ち上げる、机に手を置いて体を前に倒していくといった形に変えていきます。痛みが出る手前で止めるのがこつで、無理に伸ばすことはしません。ご本人が一人でも続けられる形を選び、ご家族にも見ていただきます。これは動きを保ち、日常の負担を軽くするための取り組みで、病気そのものを治すものではないことは、あらかじめお伝えしておきたい点です。
淡路・上新庄から、区内のどこへでも
肩が痛い方にとって、通院の道中は負担が重なります。上着を着るのがひと仕事、電車のつり革に手が届かない、かばんを持つ手が痛む。着いてから施術を受けるまでに、もう肩は疲れています。
訪問なら、その往復がありません。上着を着替える必要もなく、いつもの部屋で、座ったままでもベッドでも受けられます。夜に眠れないという話も、寝ている場所を見せていただけると、枕やクッションの当て方まで一緒に考えられます。
東淀川区は淡路・上新庄を中心に、井高野・大隅・瑞光・小松・だいどう豊里・大桐、菅原・東中島・柴島といった地域まで足を運んでいます。区境にあたる淀川区・都島区・旭区、それに吹田市や摂津市の一部にお住まいの方も承っています。エリア内であれば出張費はかからず料金は一律です。うかがうのは平日の9時から18時まで、土曜・日曜・祝日はお休みです。区内全体のご案内は東淀川区の訪問鍼灸マッサージにまとめました。
費用の目安と、大切にしていること
費用は1回の施術の総額3,950円に対し、自己負担は1割の方で約395円です。週2回のペースなら、1割負担で月あたりおよそ3,160円が目安になります。内訳の考え方は料金はいくら?医療保険の自己負担額と仕組みをご覧ください。
ご利用には医師の同意書が必要ですが、要介護認定は必要ありません。介護保険の支給限度額とは別枠なので、デイサービスなどをご利用中でも併用いただけます。同一部位について医療保険のリハビリと鍼灸を同じ月に同時に算定することはできません。同意書の段取りは当院で進めます。頼み方はかかりつけ医への頼み方と流れにまとめています。
大切にしているのは、痛みを我慢させないことです。これくらい我慢しないと良くならない、という進め方はしません。痛い手前で止めて、次の回に少しだけ足す。その積み重ねのほうが、結果として早いと考えています。はじめての方には無料体験をご用意しています。
よくある質問
五十肩は放っておいても治ると聞きました。
時間の経過とともに痛みが落ち着いていくことは多いものです。ただ、動かさない時期が長いと関節のまわりが固まり、痛みが引いたあとも腕が上がらないままになることがあります。時期に合わせて動かせる範囲を保っておくことに意味があります。
痛いのですが、動かしたほうがいいのでしょうか。
時期によります。強く痛む時期に無理に動かすと長引きます。落ち着いてきた時期に動かさないと固まります。今どちらなのかは医師に診てもらったうえで判断しますので、まずは受診の有無を教えてください。
夜、肩が痛くて眠れません。
寝る姿勢の工夫で楽になることがあります。痛む側を下にしない、腕の下に薄いクッションを入れて肩が落ちないように支える、体の前に抱える枕を置く。うかがったときに寝ている場所を見せていただければ、その家にあるもので一緒に組み立てます。痛みが強くて眠れない状態が続くときは、医師にもお伝えください。
転んだあとから肩が痛みます。
先に整形外科で診てもらってください。転倒のあとの痛みは、腱や骨に問題がある場合があります。画像で確かめてからのご相談を承ります。
着替えずに受けられますか?
そのままで結構です。袖を通すのがつらい方に無理に着替えていただくことはありません。ふだんの服装のまま、座ったままでもベッドでも受けられます。
東淀川区ならどこまで来てもらえますか?
東淀川区は全域が対応エリアです。淡路・上新庄を中心に、井高野・大隅・瑞光・小松・だいどう豊里・大桐、菅原・東中島・柴島まで伺っています。区境にお住まいの方も承っています。
1回いくらかかりますか?
自宅での1回の施術は総額3,950円で、1割負担の方はおよそ395円が目安です。週1回ならひと月の自己負担はおよそ1,580円ほど。手技や身体を動かす運動は鍼灸に加えるケアとして行い、別途の料金はいただきません。
要介護認定を受けていませんが使えますか?
使えます。医療保険を使うサービスなので、要介護認定がなくても、医師の同意書があれば受けられます。介護保険の限度額とも別枠です。