
北区にお住まいの方から膝のご相談をいただくとき、よく出てくるのが「近いのに行けない」という言い方です。店も病院も歩いて行ける距離にある。それなのに、その距離が越えられない。地下街の長い通路、駅の階段、信号の待ち時間。都心の便利さは、膝が痛くなったとたんに別の顔を見せます。のびのび訪問施術院は、その段階の方のところへうかがう仕事をしています。
この記事のポイント
膝の診断と治療は整形外科などの医師が受け持つ部分です。すり減った軟骨や進んだ変形が元に戻ることはありません。訪問鍼灸マッサージができるのは、痛みをかばって固くなった膝まわり、太もも、お尻、ふくらはぎをやわらげ、血のめぐりを助け、曲げ伸ばしの範囲を保つことです。効果の感じ方には個人差があります。医師が鍼やお灸の必要を認め、通院が負担な状態であれば医療保険の対象で、1割負担の方は1回およそ395円(総額3,950円)が目安です。
手術するほどでもない、という期間がいちばん長い
膝の痛みは、ある朝から急に歩けなくなるという形では進みません。階段を下りるときだけ痛む。立ち上がる最初の一歩が痛む。買い物から帰ると重だるい。そういう小さな不自由が、少しずつ数を増やしていきます。手術をすすめられるほどでもない。この宙ぶらりんの時期が、実はいちばん長く続きます。
その何年かのあいだ、何もしなければ膝は使われなくなっていきます。痛いから歩かない、歩かないから太ももの筋肉が落ちる、筋肉が落ちるから膝にかかる衝撃が増える。この流れが、痛みそのものよりも先に暮らしを縮めます。外に出る回数が減り、人に会う機会が減り、家の中だけで一日が終わるようになる。膝の話をしていたはずが、いつのまにか生活全体の話になっています。
訪問でうかがっていていちばん実感するのは、この様子を見ている期間に手入れがあるかどうかで、数年後がずいぶん違ってくるということです。
膝をかばうと、痛むところは膝でなくなっていく
痛い脚は、意識しなくてもかばいます。体重を反対側にかけ、歩幅を狭くし、膝を伸ばしきらずに歩く。そうすると膝の裏、太ももの前と後ろ、お尻の外側、ふくらはぎが、ふだんと違う使い方で固くなっていきます。
うかがって触らせていただくと、痛いとおっしゃっている膝そのものより、太ももの外側やお尻のあたりが張りつめていることがよくあります。しばらくすると、膝ではないほうの腰が痛い、反対の脚のつけ根が痛いというお話が出てきます。これは膝が悪くなったというより、かばい方が体に定着した結果です。
ですから施術では膝だけを触りません。足首から股関節まで、両脚と腰を順に確かめます。膝の曲げ伸ばしが少し楽になるきっかけが、太ももの裏や股関節のこわばりのほうにあることも珍しくありません。膝そのものの話は膝の痛みで立ち座りがつらい方へにもまとめました。
手術をすすめられて、決めきれずにいるとき
人工関節をすすめられたけれど踏ん切りがつかない、というご相談もいただきます。これについて当院が良し悪しを申し上げることはできません。画像と体の状態を見ている医師と、ご本人が決めることです。
お伝えできるのはひとつだけで、どちらを選ぶ場合でも、脚の筋肉と関節の動きを保っておくことは無駄になりません。手術をせずに付き合っていくならなおさらですし、受けることになった場合も、手術前の状態がそのあとの戻り方に関わってきます。決めるまでの時間を、体を落とさずに過ごすという考え方です。
ひとつだけ気をつけていただきたいことがあります。急に強く痛み出した、膝が熱を持って腫れている、曲げ伸ばしがまったくできなくなった。こういうときは施術より先に医師に診てもらってください。落ち着いてからのご相談を承ります。
うかがった日に、何をするか
訪問した日は、まずその日の様子をうかがいます。よく眠れたか、昨日はどのくらい歩いたか、痛むのはどの動きか。血圧と体温を測り、施術を進めていい状態かを確かめます。
それから体を見ていきます。膝がどこまで曲がるか、どこまで伸びるか。座った姿勢、立ち上がる動き、左右の差。そのうえで、はりとお灸で固くなった筋肉をゆるめ、血のめぐりを促していきます。膝の痛みや、それにともなう腰や脚の痛みについて医師が施術を必要と認めた場合に、はり・きゅうが医療保険の対象になります。
施術のあとには、動かせる範囲を保つ練習も重ねます。いすに座ったまま膝を伸ばす、あお向けで膝を立てる、かかとを床につけて足首を動かす。回数より、続けられることを大事にします。ご本人が一人でもできる形を選び、ご家族がおられれば一緒に見ていただきます。これは動きを保ち、日常の負担を軽くするための取り組みで、病気そのものを治すものではないことは、あらかじめお伝えしておきたい点です。
梅田・天満から、区内のどこへでも
うかがう範囲は大阪市北区の全域です。梅田・中之島の周辺から、天満・南森町・扇町・中崎町、天神橋筋六丁目、大淀・豊崎、長柄・国分寺・本庄といった地域まで足を運んでいます。区境にあたる都島区や淀川区、福島区にお住まいの方も、まずは一度ご相談ください。
北区はマンションにお住まいの方が多い地域です。オートロックのエントランスは、あらかじめ解錠の段取りをご相談いただければそのまま伺えます。管理人室を通す必要がある建物では、初回に一緒に確認します。有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅に入居されている方への訪問も承っています。エリア内であれば別途の出張費・交通費はかからず、料金はどこでも一律です。
うかがうのは平日の9時から18時までで、土曜・日曜・祝日はお休みをいただいています。デイサービスに行っておられる方は、通所のない曜日に組むのが基本です。区内全体のご案内は大阪市北区の訪問鍼灸マッサージにまとめました。
費用と、始めるまでの手続き
費用は医療保険の療養費を使うため、1回の施術の総額3,950円に対し、自己負担は1割の方で約395円です。週2回のペースなら、1割負担で月あたりおよそ3,160円が目安になります。内訳の考え方は料金はいくら?医療保険の自己負担額と仕組みで詳しくご説明しています。
ご利用には医師の同意書が必要ですが、要介護認定は必要ありません。介護保険の支給限度額とは別枠のため、デイサービスなどをご利用中でも重ねて使えます。なお、同一部位について医療保険のリハビリと鍼灸を同じ月に同時に算定することはできませんので、その点だけご留意ください。同意書をもらう段取りは当院で進めますので、ご家族が一から病院にお願いに行っていただく必要はありません。頼み方はかかりつけ医への頼み方と流れにまとめています。
はじめての方には無料体験をご用意しています。どんな人が来て、どんなふうに膝を触るのか。一度受けていただいてから決めてください。
よくある質問
膝の変形と診断されていますが受けられますか?
慢性的な痛みに対して医師が必要と認め、通院が困難であれば保険で受けられます。すり減った軟骨や変形が元に戻るわけではありませんが、膝まわりのこわばりをやわらげ、動かせる範囲を保つ補助はできます。感じ方には個人差があります。
手術をすすめられています。施術を受けても大丈夫ですか?
手術をするかどうかは医師とご本人が決めることで、当院が判断することはできません。そのうえで、脚の筋肉と関節の動きを保っておくことは、どちらを選ぶ場合でも無駄になりません。医師から動かし方の指示が出ている場合は、その範囲でお受けします。
膝が腫れて熱っぽいのですが。
その状態では施術より先に医師に診てもらってください。急に強く痛み出した、曲げ伸ばしができなくなったというときも同じです。落ち着いてからのご相談を承ります。
マンションのオートロックでも来てもらえますか?
伺えます。あらかじめ解錠の段取りをご相談いただければ、そのままお部屋までうかがいます。管理人室を通す必要がある建物では、初回に一緒に確認します。
大阪市北区ならどこまで来てもらえますか?
北区は全域が対応エリアです。梅田・中之島の周辺から、天満・南森町・扇町・中崎町、天神橋筋六丁目、大淀・豊崎、長柄・国分寺・本庄まで伺っています。区境にお住まいの方も承っています。
1回いくらかかりますか?
自宅での1回の施術は総額3,950円で、1割負担の方はおよそ395円が目安です。週1回ならひと月の自己負担はおよそ1,580円ほど。手技や身体を動かす運動は鍼灸に加えるケアとして行い、別途の料金はいただきません。
要介護認定を受けていませんが使えますか?
使えます。医療保険を使うサービスなので、要介護認定がなくても、医師の同意書があれば受けられます。介護保険の限度額とも別枠です。
どのくらいの間隔で受けるものですか?
週1回から2回で始める方が多いです。体の状態と痛みの出方を見ながら間隔を調整します。長く続けることが前提のケアなので、無理のないペースを一緒に決めます。