
障害があると訪問の施術は受けにくいのではないか、専門的な設備がないと難しいのではないか。そう心配される方がいらっしゃいますが、そうではありません。受けられるかどうかを決めるのは障害の有無ではなく、医師が施術を必要と認めた慢性的な痛みやしびれなどがあって、通院がむずかしい状態かどうかです。
先に要点だけ。医療保険の自己負担は1回あたり1割の方で約395円が目安です。これに加えて重度心身障害者医療費助成など自治体独自の助成が使えるかどうかは、制度や自治体によって大きく異なります。手帳をお持ちだから必ず自己負担がなくなる、と一律に決まっているわけではありません。ご自身がどの助成の対象になるかは、お住まいの市区町村にお確かめください。
障害があっても受けられます
車いすを使っている方、寝た姿勢で過ごす時間が長い方でも、その方の姿勢や体の状態に合わせて施術を進めていけます。むしろ、外出や通院に大きな負担がかかる方にとって、住み慣れた自宅で受けられる訪問という形は、心強い選択肢のひとつになります。
移動のために付き添いの手配をしたり、車いすで段差のある道を通ったりする負担がなく、いつもの場所で、その日の体調に合わせて受けられます。ご本人の状態を第一に、できる範囲で少しずつ進めていきます。
対象になる方の条件
医療保険で訪問鍼灸マッサージを受けられるのは、医師が施術を必要と認めた慢性的な痛みやしびれなどがあり、通院がむずかしい方です。関節や筋肉のこわばりと痛み、まひやしびれにともなう症状、動かしにくさなどが、日常生活に支障をきたしている場合が想定されます。長く同じ姿勢が続くことで肩や腰、股関節などにこわばりが出ている、といったこともあります。
この判断には医師の同意書という書類が必要です。どの先生に、どう頼めばよいのか分からないと迷われる方も多いところですが、同意書のやりとりや保険の手続きは当院がお手伝いしますので、ご本人やご家族だけで進める必要はありません。ふだんかかっている主治医がいる場合は、その先生にお願いする形が多くなります。頼み方の流れはかかりつけ医への頼み方と流れにまとめました。
手帳があれば費用は安くなるのか
障害者手帳をお持ちの方の場合、医療保険での自己負担に加えて、自治体独自の医療費助成が受けられることがあります。ただし、その内容は制度や自治体によって大きく異なります。手帳を持っているから必ず自己負担がなくなる、と一律に決まっているわけではありません。手帳の種類や等級、お住まいの市区町村によって、対象になる範囲も変わってきます。
そのため、ご自身がどの助成の対象になるのか、訪問鍼灸マッサージの費用がどのように扱われるのかは、自治体で確認していただくことが欠かせません。当院でも医療保険にもとづく一般的な費用のご案内はできますが、助成が使えるかどうか、いくら戻るかといった点については、お住まいの自治体にお尋ねいただくのが確実です。手続きの前に一度確認しておくと、費用の見通しが立てやすくなります。
重度心身障害者医療費助成などは、自治体に確認を
重度心身障害者医療費助成をはじめ、自治体には障害のある方向けのさまざまな医療費助成制度があります。これらは対象となる障害の程度や等級、所得の条件、助成の範囲などが自治体ごとに定められており、内容は地域によって異なります。名称や仕組みが市区町村で違うことも珍しくありません。
訪問鍼灸マッサージにかかる費用がこうした助成の対象になるかどうかも、一概には言えません。詳しくは、お住まいの市区町村の障害福祉の担当や、医療費助成の担当にお問い合わせください。ケースワーカーや相談支援専門員が関わっている場合は、その方に確認してもらうのもひとつの方法です。
痛むところだけでなく、全体を見ます
障害のある方の体は、片側をかばう動きや、偏った姿勢が長く続くことで、もともと不調のある部分以外にも負担が積み重なっていることがあります。ある部分を守ろうとして、別の場所に無理がかかる、ということが起こりやすいのです。
ですので、痛みを訴える部位だけでなく、体全体の状態を見ながら施術を行っています。左右の差や、かばい方が定着していないか。うかがうたびに確かめて、気になる変化はご家族や、必要に応じて主治医とも共有していきます。関節が固まっていく仕組みは関節の拘縮・寝たきりを防ぎたい方へにまとめました。
同意書の手続きと、ご家族にお願いすること
保険で鍼灸を受けるには、主治医が施術の必要を認める同意書が要ります。用紙のご用意と医療機関とのやりとりは当院で引き受けますので、ご家族にお願いするのは、受診のときに自宅で鍼灸を続けたいと一言お伝えいただくことくらいです。同意には期限があり、続けるには一定の期間ごとにあらためて医師の診察と文書が必要になります。その時期が近づいたら当院からご案内します。
どのくらい楽になるかには個人差があり、受け止め方も人によって違います。元の状態まで必ず戻るとお約束はできませんが、こわばりが和らいで動かしやすくなること、痛みが軽くなって眠りやすくなることは期待できます。数か月かけて少しずつ、という見通しでお付き合いいただくのが現実的です。
こんなときは、施術より先に医師へ
しびれや痛みが急に強くなった、足に力が入らず引きずってしまう、安静にしていても痛みが続く、発熱をともなう、片側の手足が急に動かしにくくなった、ろれつが回らない。こうしたときは、その日の施術は見送り、主治医やかかりつけの医療機関へご相談ください。私たちが行うのは、医師の治療を土台にした補助のケアです。施術を続けるなかで気になる変化に気づいたときは、ご家族にお伝えし、受診をおすすめしています。
費用と、うかがえる範囲
1回の施術は総額3,950円で、自己負担は1割の方で約395円、2割の方で約790円、3割の方で約1,185円です。週2回なら1割負担でひと月およそ3,160円が目安になります。公的な医療保険にもとづく料金です。介護保険の支給限度額とは別の枠なので、デイサービスやヘルパーの枠を圧迫することはありません。なお、同一部位について医療保険のリハビリと鍼灸を同じ月に同時に算定することはできません。手技や身体を動かす運動は鍼灸に加えるケアとして行います。これらについて別途の料金はいただきません。明細は月ごとにお渡しします。内訳は料金はいくら?医療保険の自己負担額と仕組みをご覧ください。
障害者手帳による自治体の医療費助成が適用される場合には、この自己負担がさらに軽くなることもあります。詳しくは自治体にご確認ください。
うかがえるのは、大阪府の豊中市・吹田市・茨木市・高槻市・箕面市・摂津市・池田市、兵庫県の尼崎市・伊丹市、大阪市の淀川区・東淀川区・都島区・北区・旭区です。東京・神奈川は玉川院から世田谷区、川崎市の宮前区・高津区、横浜市の都筑区・青葉区にうかがっています。エリア内であれば別途の出張費・交通費はかからず、料金はどこでも一律です。うかがうのは平日の9時から18時までで、土曜・日曜・祝日はお休みをいただいています。
エリア内にお住まいの方であれば、ご本人・ご家族はもちろん、支援に関わる方からのご相談もお受けしています。はじめての方には無料体験をご用意しています。
よくある質問
障害者手帳を持っていれば自己負担はなくなりますか。
手帳をお持ちでも、自己負担がどうなるかは自治体の医療費助成の内容によって異なります。重度心身障害者医療費助成などが訪問鍼灸マッサージの費用に適用されるかどうかは制度・自治体で違うため、お住まいの自治体で必ずご確認ください。
どんな障害でも施術を受けられますか。
受けられるかどうかは障害の種類そのものではなく、医師が必要と認めた慢性的な痛みやしびれなどがあり、通院がむずかしいかどうかで判断されます。まずはご相談いただければ、対象になりそうか確認し、同意書の手続きもお手伝いします。
車いすのままでも受けられますか。
受けられます。車いすに座ったままでも、ベッドに移っていただいてからでも、その日の状態に合わせます。移乗がご負担であれば、座ったままできる範囲で進めます。
支援に関わっている立場からの相談もできますか。
お受けしています。ケースワーカーや相談支援専門員、ケアマネジャーの方からのご連絡も歓迎です。対象になりそうかどうかの見立てからご一緒します。
要介護認定を受けていませんが使えますか。
使えます。医療保険を使うサービスなので、要介護認定がなくても、医師の同意書があれば受けられます。介護保険の支給限度額とも別枠です。
1回いくらかかりますか。
自宅での1回の施術は総額3,950円で、1割負担の方はおよそ395円が目安です。週1回ならひと月の自己負担はおよそ1,580円ほど。手技や身体を動かす運動は鍼灸に加えるケアとして行い、別途の料金はいただきません。