自宅の居間でご家族と話しながら体の様子を確かめる場面

指定難病の医療費助成を受けていると、鍼灸の保険は使えないのではないか。そうしたお尋ねをときどきいただきます。二つは別の制度です。医師が必要と認めた慢性的な痛みやしびれ、こわばりなどがあって、通院そのものが負担になっている状態であれば、医療保険にもとづく訪問鍼灸マッサージを受けられます。

先に要点だけ。1回の施術は総額3,950円で、自己負担は1割の方で約395円が目安です。難病医療費助成がこの費用にどう関わるかは、指定難病ごと、また自治体の運用によって分かれます。助成されると一律に決まっているわけでも、されないと決まっているわけでもありません。受給者証をお手元に置いて、保健所やお住まいの市区町村にお確かめください。

指定難病でも訪問鍼灸マッサージは受けられますか

受けられる場合があります。医療保険で訪問鍼灸マッサージの対象になるのは、医師が施術を必要と認めた慢性的な痛みやしびれなどがあり、通院がむずかしい方です。指定難病であるかどうかは条件に入っていません。病名そのものではなく、いま体に出ている症状と、通院できる状態かどうかで判断されます。

指定難病で療養されている方のなかには、手足のこわばりや関節の痛み、座っている時間が長いための腰の痛みが続いている方がいらっしゃいます。そうした症状について主治医が同意書を書いてくださった場合は、その病名で保険を使えます。用紙の準備と医療機関とのやりとりは当院で引き受けますので、ご家族にお願いするのは、受診のときに自宅で鍼灸を続けたいと一言お伝えいただくことくらいです。

難病医療費助成は、どういう制度ですか

指定難病医療費助成制度は、国が定めた指定難病について、認定を受けた方の医療費の自己負担を軽くする公的なしくみです。認定を受けると受給者証が交付され、そこにひと月あたりの自己負担の上限額と、対象になる医療機関などが記されています。上限額は所得の状況などによって段階が分かれていますので、ご自身がどの区分に当たるかは受給者証でお確かめいただけます。

この制度でどこまでの医療が助成の対象になるか、そのなかで鍼灸の施術がどう扱われるかは、一律ではありません。ご自身の受給者証に書かれている内容と、対象になる医療の範囲を、先に確かめておくと迷いが少なくなります。

鍼灸の費用まで助成されるのかは、一概に言えません

助成の対象になる医療の範囲は、指定難病ごと、また制度や自治体の運用によって異なります。訪問鍼灸マッサージがその枠のなかに入るかどうかを、ここで言い切ることはできません。難病だから鍼灸も助成される、あるいは助成されないと断じてしまうと、かえって確かめる手間が増えます。

制度の細かな運用は変わることもあります。ご自身のケースについては、公的な相談先で確認していただくのが確実です。当院に寄せられたお問い合わせでも、確認の結果はお住まいの自治体によって分かれています。

確認先は、主治医と保健所・市区町村で分けて考える

整理のしかたは単純です。施術がいまの症状に合っているかどうか、同意書を書いていただけるかどうかという医療の判断は主治医に。助成の範囲や手続きという制度の話は、指定難病の相談先である保健所や、お住まいの市区町村・都道府県の担当部署に。この二つを分けてたずねると、話が行き違いにくくなります。

問い合わせのときは、受給者証をお手元に用意しておくと状況が伝わりやすくなります。いま受けている医療の内容と、訪問での鍼灸ケアを検討していることを短くメモにしておくと、聞き漏らしも防げます。難病の相談先では、医療費のことだけでなく、在宅での療養を支える福祉サービスについても相談に応じてもらえることがありますので、気になることはまとめてたずねてみてください。

体調に波がある日は、その日の体に合わせます

難病の療養では、日によって体調に差が出ることが珍しくありません。調子のよい日もあれば、痛みやだるさが強く出る日もあります。自宅にうかがう形であれば、その日の様子を確かめてから、負担の少ない範囲で進められます。こわばりが強い日は無理に動かさず、鍼やお灸でゆるめることを中心にする、という組み立てに変えます。

施術では、鍼やお灸に加えて、体をほぐす手技や、関節を動かせる範囲を保つための運動を組み合わせます。これらについて別途の料金はいただきません。痛むところだけでなく体全体の様子をみていきますので、前回からの変化に早めに気づける場合もあります。気になる点はご家族と共有し、必要と思われるときは主治医への相談をおすすめしています。

ご家庭では、痛みの強い日を無理に乗り切ろうとせず、温めて休むという過ごし方も体をいたわるうえで支えになります。どのくらい楽になるかには個人差があり、感じ方も人によって違います。

費用の目安

1回の施術は総額3,950円で、自己負担は1割の方で約395円、2割の方で約790円、3割の方で約1,185円です。週2回なら1割負担でひと月およそ3,160円が目安になります。公的な医療保険にもとづく料金です。介護保険の支給限度額とは別の枠なので、デイサービスやヘルパーの枠を圧迫することはありません。なお、同一部位について医療保険のリハビリと鍼灸を同じ月に同時に算定することはできません。手技や身体を動かす運動は鍼灸に加えるケアとして行います。これらについて別途の料金はいただきません。明細は月ごとにお渡しします。内訳は料金はいくら?医療保険の自己負担額と仕組みをご覧ください。

なお、難病医療費助成がこの費用にどう関わるかは前にお書きしたとおり制度と自治体で分かれますので、実際にご負担いただく額については保健所や市区町村にお確かめください。

うかがえる範囲とご相談

うかがえるのは、大阪府の豊中市・吹田市・茨木市・高槻市・箕面市・摂津市・池田市、兵庫県の尼崎市・伊丹市、大阪市の淀川区・東淀川区・都島区・北区・旭区です。東京・神奈川は玉川院から世田谷区、川崎市の宮前区・高津区、横浜市の都筑区・青葉区にうかがっています。エリア内であれば別途の出張費・交通費はかからず、料金はどこでも一律です。うかがうのは平日の9時から18時までで、土曜・日曜・祝日はお休みをいただいています。

エリア内にお住まいで、指定難病の療養にともなう痛みやしびれで通院がむずかしい方は、ご本人・ご家族はもちろん、支援に関わる方からのご相談もお受けしています。はじめての方には無料体験をご用意しています。

よくある質問

難病医療費助成で鍼灸の費用も助成されますか。
助成の対象になる医療の範囲や鍼灸の扱いは、指定難病ごと、また制度や自治体によって異なり、一律には言えません。ご自身のケースについては、主治医と、保健所やお住まいの市区町村の担当部署でお確かめください。

指定難病でも訪問鍼灸マッサージを受けられますか。
こわばりや動かしにくさ、痛みについて医師が必要と認め、通院がむずかしい状態であれば対象になる場合があります。病名そのものではなく、いまの症状と通院できるかどうかで判断されます。

難病医療費助成と鍼灸の医療保険は同じものですか。
別の制度です。鍼灸は公的な医療保険、助成は指定難病の制度です。対象や自己負担の考え方も別ですので、助成の側は保健所や市区町村にご確認ください。

進行する病気でも受けられますか。
いまの動きやすさを保ち、体を楽にすることを目標に、無理のない範囲で続けます。元の状態まで戻るとお約束はできませんが、こわばりが和らいで動かしやすくなることは期待できます。

主治医に相談したほうがよいですか。
はい、まず主治医にご相談ください。訪問鍼灸マッサージは医師の同意にもとづく医療保険の施術ですので、症状に対して施術が適切かどうかの医師の判断が前提になります。同意書の準備は当院がお手伝いします。

費用はどのくらいですか。
1回の施術は総額3,950円で、自己負担は1割の方で約395円、2割の方で約790円、3割の方で約1,185円です。週2回なら1割負担でひと月およそ3,160円が目安になります。