杖を使って室内を歩く方に手を添えて付き添う場面

続けて受けていた施術が、入院で途切れてしまう。そのことを気にされる方が少なくありません。入院されているあいだ、訪問での鍼灸の施術はお休みになります。休んだ日の料金は発生せず、休んでいるあいだの席を確保しておくための費用や、再開するときの手数料といったものもいただいていません。

先に要点だけ。入院の日が決まったら、入院日・入院先・いまのところの退院の見込み、この三つをお知らせください。それだけで訪問予定を外し、退院後に組み直す準備ができます。急な入院で連絡が間に合わなかった場合も、あとからのご連絡でかまいません。うかがってご不在だった日の費用をいただくことはありません。

入院が決まったら、まず一報をください

入院の日が決まった段階で、担当の施術者かお電話でお知らせください。うかがいたいのは、入院される日、入院先、それからいまのところの退院の見込みです。この三つがわかれば、その期間の訪問予定を外し、退院後に組み直す準備ができます。

転倒や発熱で急に運ばれ、連絡が間に合わないこともあります。あとからのご連絡でかまいません。ご本人が話せる状態でない場合は、ご家族やケアマネジャーからのご連絡でも受け付けています。

入院しているあいだ、施術はどうなりますか

入院中は病院での治療が中心になります。そのあいだ、当院の訪問による鍼灸の施術はお休みです。医療保険を使った訪問の施術は、自宅などで療養されている方が対象という前提で成り立っているため、病室にうかがって施術を行うことはできません。

せっかく続けてきたのに途切れてしまうと気にされる方がおられます。ただ、入院中は病院のなかでリハビリや処置が組まれていることが多く、そちらに専念していただくほうが体にとって無理がありません。私たちの役割は、家に戻られてからの暮らしを支えることだと考えています。退院の日が近づいたら、また声をかけてください。

お休みした期間の料金はかかりますか

施術を行わなかった日の料金は発生しません。お支払いは月ごとにまとめてで、その月に実際に受けられた施術の分だけをいただきます。どんな施術を行ったかがわかる明細は、月ごとにお渡しします。

1回の施術は総額3,950円で、自己負担は1割の方で約395円、2割の方で約790円、3割の方で約1,185円です。週2回なら1割負担でひと月およそ3,160円が目安になります。公的な医療保険にもとづく料金です。介護保険の支給限度額とは別の枠なので、デイサービスやヘルパーの枠を圧迫することはありません。なお、同一部位について医療保険のリハビリと鍼灸を同じ月に同時に算定することはできません。手技や身体を動かす運動は鍼灸に加えるケアとして行います。これらについて別途の料金はいただきません。明細は月ごとにお渡しします。内訳は料金はいくら?医療保険の自己負担額と仕組みをご覧ください。

ショートステイや短期の入所をはさむとき

数日から二週間ほど、短期入所を利用される方は少なくありません。ご家族の用事のためだったり、介護をされている方が休養をとるためだったりと、理由はさまざまです。

滞在先で施術を受けられるかどうかは、その施設の種類や、そこで受けておられる他のサービスとの兼ね合いによって扱いが分かれます。ご家族に調べていただく必要はありません。日程が決まった時点でご連絡いただければ、当院から確認してご案内します。受けられる場合はその日程で、むずかしい場合は前後の在宅の日に振り替えるかたちになります。

短い滞在であれば、無理に滞在中に入れず、行かれる前と戻られた後にうかがうことも多いです。環境が変わると体はこわばりやすく、戻られた直後はとくに様子を見ておきたい時期でもあります。

退院の日が見えてきたら、教えてください

退院日が決まったら、そのタイミングでご一報いただけると助かります。退院の直後は、外来の予約、訪問診療、訪問看護、福祉用具の搬入といった予定が立て込みます。そこに施術を無理に押し込むと、ご本人が休む時間がなくなってしまいます。

そのため、最初の訪問は退院から数日おいてからにすることが多いです。家での過ごし方が落ち着いてきたころに、まず体の状態を見せていただき、そのうえで曜日と回数を決めていきます。退院してすぐに来てほしいというご希望があれば、もちろん合わせます。

再開のとき、医師の同意はどうなりますか

保険で鍼灸を受けるには医師の同意が必要で、この同意には期限があります。入院をはさむと、体の状態も、診てくださる医師も変わっていることがあります。入院の前と後で診断名が変わっている、ということも起こります。

そのため、期限が残っている場合でも、退院後にあらためて医師の判断を仰ぐようにしています。手間が増えるように見えますが、いまの体に合った施術を続けるための確認だとお考えください。書式のご用意や医療機関とのやりとりは当院で引き受けます。ご家族にお願いするのは、受診のときに家で鍼灸を続けたいと一言お伝えいただくことくらいです。

入院前と同じようには進めません

入院中はベッドで過ごす時間が長くなります。数日から一週間でも、足の力や関節の動く範囲は落ちます。前は自分でトイレまで歩けたのに、とご家族が驚かれるのは、めずらしいことではありません。

ですから、再開してすぐの一、二回は、刺激を弱めにして体の反応を見ながら進めます。前と同じ強さ、同じ時間から始めると、かえって疲れが残ることがあるためです。鍼やお灸に加えて、関節をゆっくり動かす手技や、起き上がり・立ち上がりの練習を組み合わせます。これらについて別途の料金はいただきません。

どのくらいで戻るかには個人差があり、以前と同じところまで必ず戻るとお約束はできません。それでも、こわばりが和らいで動かしやすくなること、痛みが軽くなって眠りやすくなることは期待できます。数か月かけて少しずつ、という見通しでお付き合いいただくのが現実的です。

ケアマネジャーや訪問看護と、足並みをそろえる

退院後は関わる人が一度に増えます。誰がいつ来るのかを一枚にまとめておくと、ご本人もご家族も動きやすくなります。当院の訪問予定も、ケアマネジャーにお伝えしておくことをおすすめしています。ご希望があれば、施術で見えた体の様子をケアマネジャーや訪問看護の方に共有します。

退院後、こんなときは早めに受診を

家に戻られてからの体調の変化には、施術で様子を見るより先に医師に相談したほうがよいものがあります。しびれや痛みが急に強くなった、足に力が入らず引きずってしまう、尿が出にくい・もれる、安静にしていても痛みが続く、発熱をともなう、傷口が赤く腫れて熱を持っている、片側の手足が急に動かしにくくなった、ろれつが回らない。こうしたときは、退院した病院かかかりつけの医療機関へご連絡ください。

私たちが行うのは、医師の治療を土台にした補助のケアです。施術を続けるなかで気になる変化に気づいたときは、ご家族にお伝えし、受診をおすすめしています。

うかがえる範囲

うかがえるのは、大阪府の豊中市・吹田市・茨木市・高槻市・箕面市・摂津市・池田市、兵庫県の尼崎市・伊丹市、大阪市の淀川区・東淀川区・都島区・北区・旭区です。東京・神奈川は玉川院から世田谷区、川崎市の宮前区・高津区、横浜市の都筑区・青葉区にうかがっています。エリア内であれば別途の出張費・交通費はかからず、料金はどこでも一律です。うかがうのは平日の9時から18時までで、土曜・日曜・祝日はお休みをいただいています。

よくある質問

入院が長引いて数か月休みました。もう一度、最初から手続きが必要ですか。
お申し込みからやり直していただく必要はありません。ご連絡をいただいたあと、医師の同意をあらためていただくところから再開します。以前の記録は残していますので、どこがつらかったかを一から説明していただく必要もありません。

入院中に施設への入所が決まりました。自宅に戻らない場合はどうなりますか。
施設によって、受けられる場合とむずかしい場合があります。移り先が決まった時点でお知らせいただければ、当院から確認してご案内します。うかがえる範囲を出られる場合は、お近くで訪問している施術所を探すお手伝いをします。

休んでいるあいだに費用はかかりますか。
かかりません。施術を行わなかった日の料金は発生せず、休止のための手数料や、再開するときの手数料もいただいていません。その月に実際に受けられた施術の分だけをお支払いいただきます。

ショートステイ中にも来てもらえますか。
滞在先の施設の種類や、そこで受けておられる他のサービスとの兼ね合いで扱いが分かれます。日程が決まった時点でご連絡いただければ当院から確認します。むずかしい場合は前後の在宅の日に振り替えます。

退院したらすぐに再開できますか。
医師の判断をあらためていただいたうえで再開します。退院直後は予定が立て込むことが多いため、数日おいてからうかがうことが多いですが、すぐに来てほしいというご希望があれば合わせます。

入院前と同じ内容で続けてもらえますか。
最初の一、二回は刺激を弱めにして体の反応を見ながら進めます。入院中に足の力や関節の動く範囲が落ちていることが多く、前と同じ強さから始めると疲れが残ることがあるためです。