
腰の下のほう、お尻の奥のあたりが痛む。寝返りや立ち上がりでズキッとする。片側だけ重い。こうした痛みの背景には、骨盤を支える筋肉のこわばりが重なっていることがあります。痛みの原因の見きわめは整形外科などの医師の役割ですが、骨盤まわりやお尻・腰をゆるめて動かしやすさを支える部分は、ご自宅にうかがう鍼灸・マッサージでお手伝いできます。
この記事のポイント
痛みの原因の見きわめは整形外科などの医師の役割です。ただ、骨盤まわりやお尻・腰の筋肉のこわばりを和らげ、動かしやすさを支えることは、訪問鍼灸マッサージがお手伝いできます。医師が施術を必要と認め、通院がむずかしい状態なら、はり・きゅうの医療保険の対象になる場合があります。足に力が入らない、尿や便が出にくい・もれるといったときは、急いで医療機関を受診してください。
腰の下・お尻の奥の痛みの背景
仙腸関節は、背骨の下の仙骨と、骨盤の腸骨をつなぐ関節で、上半身の重みを支え、歩くときの衝撃を受け止める役割があります。ここに負担がかかると、腰の下のほうやお尻の奥、足の付け根のあたりに痛みが出やすくなります。腰そのものの痛みと区別がつきにくいこともあり、片側だけ痛む、寝返りや立ち上がりの瞬間にひびく、といった形であらわれます。長く座る姿勢や、加齢による筋力の変化などが関わることもあります。
こんなときは、先に医療機関へ
足に力が入らない、両足がしびれる、尿や便が出にくい・もれる、じっとしていても強く痛む、発熱をともなう、転んだあとから急に痛みだした。このようなときは、神経のトラブルや骨の問題、感染などが疑われ、急いで診てもらうべき状態のことがあります。まず整形外科などを受診してください。鍼灸は、こうした急を要するサインがないことを確かめたうえで、骨盤まわりの筋肉を和らげる面でお手伝いをします。
鍼灸・手技でできること
関節そのものを治すことはできませんが、仙腸関節まわりの痛みには、お尻や腰、骨盤を支える筋肉のこわばりが重なっていることが多いものです。はりやお灸、手技では、これらのこわばりを和らげ、めぐりをうながすケアを行います。固くなった筋肉がゆるむと、寝返りや立ち上がりが楽になったと話される方がいます。感じ方には個人差があります。痛む部分だけでなく、腰から太ももにかけて広く見て、体の使い方を楽にしていく、という考え方でケアします。
動き出しの痛みと、うまくつきあう
仙腸関節の不調では、じっとしていたあとの動き出しがとくにつらいことがあります。朝起きるとき、長く座ったあとに立つとき、寝返りのときなどです。急に動かず、いったん体を慣らしてから動く、手すりや家具に手を添える、といった工夫が助けになります。痛む側をかばいすぎると、反対側や腰に負担が移ることもあります。うかがうたびに、その方の痛みの出る場面に合わせて、負担の少ない動き方をお伝えします。
骨盤を支える力を、保つために
骨盤まわりの安定には、お尻や太もも、おなかの筋肉の働きが関わります。痛みで動かない時間が続くと、これらの力が落ち、骨盤が支えにくくなって、痛みが長引くことがあります。その日の状態を見ながら体を動かし、支える力を保つことが大切です。うかがったときに、寝たままや座ったままでもできる、その方に合った軽い動きをお伝えします。痛みが強いときは無理をせず、和らいでから少しずつ、という進め方を心がけます。
座り方・寝方の工夫も、負担を減らす
長く同じ姿勢を続けると、骨盤まわりに負担が集まります。座るときは、片方に体重を寄せず、深く腰かけて背もたれを使う、やわらかすぎる椅子やソファを避ける、といったことが助けになります。寝るときは、横向きでひざのあいだにクッションをはさむと、骨盤への負担が和らいだと話される方もいます。その方の暮らしに合わせて、痛みの出にくい過ごし方を一緒に見つけていきます。
痛みで縮こまった毎日を、広げる
お尻や腰の奥の痛みは、立つ・座る・歩くという毎日の基本の動きに関わるため、外出や家事がおっくうになり、暮らしが縮こまりがちです。関節そのものの診断は医療機関にお任せしつつ、骨盤まわりのこわばりを和らげ、動かしやすさを支えることで、また少しずつ動ける毎日を後押しできればと思っています。通院がつらい方こそ、自宅で受けられる形を知っていただきたいと思います。
痛みの出方を記録しておくと、助けになります
いつ、どんな動きで痛むかを、簡単にでも書きとめておくと、体の状態を伝えやすくなり、ケアの手がかりにもなります。朝の起き上がりがつらい、夕方になると重い、といった日々の気づきは、その方に合ったケアを組み立てるうえで大きなヒントです。うかがったときに、こうした様子をお聞きしながら、その日の状態に合わせて施術内容を調整します。ご家族が気づいた変化も、遠慮なく教えてください。
費用と保険のこと
骨盤まわりや腰の慢性的な痛み・こわばりについて、医師が鍼やお灸を必要と認め、通院がむずかしい状態であれば、はり・きゅうの医療保険が使える場合があります。1回の総額は3,950円で、自己負担は負担割合に応じた分だけです。1割の方でおよそ395円が目安です。動き出しのつらさは一度で消えるものではないからこそ、家計の負担にならない金額であることを大切にしています。対応エリア内であれば出張費は別にかからず、集金は月ごとにまとめて行い、その月の施術の内訳がわかる明細をお渡しします。
始めるまでの流れ
はじめに、お電話などで、痛む場所や痛みの出る場面、これまでの経過、通院している医療機関をお聞かせください。診断をふまえ、骨盤まわりや腰・お尻へ鍼灸でできることをご説明します。痛みが強いときは無理をせず、和らげることを中心にします。どうぞ気がねなくお問い合わせください。段取り全体は「利用の流れのページ」にあります。
よくある質問
仙腸関節の痛みでも保険で受けられますか?
骨盤まわりや腰の慢性的な痛み・こわばりについて医師が必要と認め、通院がむずかしければ、対象になる場合があります。まず整形外科などで診てもらい、そのうえでご相談ください。同意書の手続きは当院が段取りします。
腰痛とどう違うのですか?
痛む場所が腰の下のほうやお尻の奥に寄るのが特徴ですが、区別がつきにくいこともあります。原因の見きわめは医師にお任せし、まわりの筋肉のケアで動かしやすさを支えます。
寝返りのたびに痛みますが動いて大丈夫ですか?
急に動かず、体を慣らしてから動くと負担が減ります。強い痛みが続くときは受診をおすすめし、和らいでから少しずつ動くお手伝いをします。
骨盤のゆがみは治りますか?
骨のゆがみを矯正するものではありません。まわりの筋肉のこわばりを和らげ、動かしやすさを支える位置づけとお考えください。
費用は1回いくらですか?
1回の総額は3,950円で、自己負担は負担割合に応じた分だけです。1割の方でおよそ395円が目安になります。対応エリア内であれば出張費は別にかかりません。
どのあたりまで来てもらえますか?
豊中・吹田・茨木・箕面・摂津・池田、尼崎・伊丹、大阪市の淀川区・東淀川区・都島区・北区・旭区にうかがっています。