訪問鍼灸マッサージの料金と領収書|医療費控除の対象になるか

ご家族が訪問で鍼やお灸のケアを受けることになると、多くの方がまず気にされるのが、お金にまつわることです。毎回いくら払うのか、月にするとどのくらいか、領収書は出るのか、そして年末の確定申告で医療費控除に使えるのか。ここでは、料金の仕組みと領収書の扱い、医療費控除の考え方を順にお伝えします。ただし税の取り扱いはお住まいの地域や個別の事情で変わりますので、最終的な判断は税務署や税の専門家にご確認いただくことを、はじめにお断りしておきます。

この記事のポイント

1回の総額は3,950円、1割負担の方でおよそ395円。領収書はお支払いのたびにお渡しします。医療費控除に使えるかどうかは、領収書をそろえたうえで税務署にご確認いただくのが確実です。

1回いくら、月にいくらかかるのでしょうか

ご自宅で一人が施術を1回受けた場合、1回あたりの総額は3,950円です。このうちお支払いいただくのは自己負担分だけで、1割負担の方ならおよそ395円が目安になります。値引きや特別なキャンペーンの金額ではなく、公的な医療保険の仕組みにもとづいて定められた料金です。自己負担の割合は、加入している保険の種類や年齢、所得によって一人ひとり異なります。ほかの負担割合の方の金額は「料金の記事」をご覧ください。

月々の見通しも、あらかじめお伝えしています。たとえば週に2回うかがう場合、1割負担の方でひと月およそ3,160円が一つの目安です。1回いくらだけでなく月にいくらが最初に分かっていれば、負担にならない範囲で続けられるかどうかを、ご家族で落ち着いて判断できます。訪問を始める前に、その方の負担割合と想定する回数をもとに、月あたりのおおよその金額をお示しするようにしています。

交通費や、介護保険の上限との関係は

訪問というと、施術者がうかがうぶんの交通費を心配される方がいらっしゃいます。のびのび訪問施術院では、対応エリア内であれば別途の出張費・交通費はいただきません。ですから、上でお伝えした施術の自己負担分だけで受けていただけます。

もう一つよくあるご質問が、介護保険との関係です。訪問での鍼灸に使うのは医療保険で、介護保険の区分支給限度基準額とはまったく別の枠になります。デイサービスや訪問介護を上限いっぱいまで使っていても、それとは関係なく、医療保険での鍼灸のケアを受けられます。この二つは混同されやすいので、気になる場合はケアマネジャーにも確かめておくと安心です。

領収書はどう出て、どう保管しておけばよいでしょうか

お支払いいただいた分は、そのたびに領収書をお渡しします。確定申告や家計の管理のために、領収書は捨てずに取っておいてください。おすすめしているのは、月ごとに封筒やクリアファイルへ分けてためておく方法です。訪問の日付と金額がひと目で分かるよう、簡単な一覧を手元に作っておく方もいらっしゃいます。

離れて暮らすご家族が費用を管理される場合は、その月の明細を写真に撮って送っておくと、医療機関の診療費や通院の交通費など、ほかの医療費とまとめて整理しやすくなります。紛失された場合や、まとまった証明が必要になった場合も、対応できることがありますので、遠慮なくお声がけください。

鍼灸の施術費は医療費控除の対象になるのでしょうか

医療費控除は、一年間に支払った医療費が一定の額を超えたとき、確定申告をすることで税の負担が軽くなることがある仕組みです。ご本人だけでなく、生計を同じくするご家族の医療費を合算して申告できる場合もあります。

医師の同意にもとづいて行う鍼灸の施術費用は、医療費控除の対象として扱われることがあります。ただし、対象になるかどうかは個別の事情によって変わりますので、こちらで断定することはできません。実際に申告される際は、領収書をそろえたうえで、税務署などに確認しておくのが確実です。

控除の対象になりうるものは、鍼灸の費用にかぎりません。医療機関での診療費やお薬代のほか、通院のために使った公共交通機関の運賃などが含められる場合もあります。反対に、何がどこまで含められるかはその年の扱いや個々の状況によって変わることがあります。判断に困ったものは、まず領収書を残しておき、税務署や税の専門家に確認しておくと、あとで慌てずにすみます。

申告のときに慌てないための準備

医療費控除を申告するときは、一年分の領収書と医療費の記録を、あらかじめまとめておくと手続きがスムーズです。鍼灸のほかに、医療機関での治療費や通院にかかった交通費なども対象になることがあるため、家族全員分を一か所に集めておくと見落としが減ります。

何がどこまで対象になるかは年によって扱いが変わることもあり、判断に迷うところです。確実なところはお住まいの地域の税務署や税の専門家にご確認ください。日ごろから領収書を一か所にためておく習慣が、申告の時期になってからの手間を大きく減らしてくれます。うかがえる範囲は「対応エリア・範囲はどこまで?」でご確認ください。

医療費控除のほかにも、負担を軽くする仕組みがあります

医療費の負担をやわらげる仕組みは、医療費控除だけではありません。ひと月の医療費の自己負担が一定の額を超えたときに、あとから払い戻しを受けられる高額療養費という制度もあります。

こうした仕組みは、鍼灸だけでなく、医療機関での治療費なども合わせて考えるものです。ご自身がどの制度を使えるかは、加入している保険や所得によって変わりますので、詳しくは加入先の窓口や役所に問い合わせると確実です。ケアマネジャーがついている場合は、そうした相談にも乗ってもらえることがあります。

お金の話こそ、遠慮なくお尋ねください

費用のことは、なんとなく聞きにくいと感じて、そのままにされる方がいらっしゃいます。けれども、見通しが立っているほうが、安心して長く続けられます。毎回いくらになるのか、月にどのくらいか、領収書はどんな形で出るのか、医療費控除に使えそうか。

こうしたことは、どうぞ遠慮なくお尋ねください。お答えできる範囲ではっきりお伝えし、税の判断が必要なところは確認先までご案内するのが、こちらの役目だと考えています。実際にいくらかかるかは保険の種類や施術の内容で変わりますので、まずは一度お話をお聞かせいただくところから始めましょう。

よくある質問

訪問鍼灸マッサージは医療費控除の対象になりますか?
医師の同意にもとづく療養費の自己負担分は、医療費控除の対象として扱われることがあります。領収書を保管のうえ、詳しくは税務署等でご確認ください。

領収書は毎回もらえますか?
はい。お支払いは月ごとにまとめていただき、そのたびに明細のわかる領収書をお渡しします。控除の申告に備えて保管しておいてください。

家族の分もまとめて申告できますか?
生計を一にするご家族の医療費は合算して申告できる場合があります。取り扱いは状況により異なりますので、税務署等でご確認ください。

交通費(往療料)はかかりますか?
対応エリア内であれば、表示の料金のほかに出張費・交通費をいただくことはありません。

領収書をなくしてしまいました。どうすればいいですか?
対応できることがありますので、遠慮なくお声がけください。まとまった証明が必要になった場合もご相談ください。

この記事の根拠

はり・きゅう、あん摩マッサージ指圧の療養費は、厚生労働省が定めた取扱いにもとづく制度です。制度そのものをご自身で確かめたいときは、厚生労働省の療養費について(新しいタブで開きます)をご覧ください。「被保険者のみなさまへ」の案内も、同じページからたどれます。

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