豊中市 パーキンソン病の在宅ケアと訪問鍼灸

デイサービスには週に何回か行っている。ヘルパーさんも入っている。訪問看護で体調も見てもらっている。それでも「体のこわばりそのものを、時間をかけて触ってくれる人がいない」という状態は、パーキンソン病のケアでよく起こります。ケアプランは生活を支える形で組まれているので、そこに入りにくい部分です。豊中市でこの隙間を埋める役として、訪問鍼灸マッサージがどう関われるのかを書きます。

この記事のポイント

パーキンソン病の治療は医師が中心で、薬の調整がその柱です。鍼灸やマッサージがその代わりを務めることはできません。訪問鍼灸マッサージが受け持つのは、動きの少なさから固くなった筋肉と関節をやわらげ、動かせる範囲を保ち、介助しやすい体を保つことです。転倒が増えた、飲み込みにくくなった、動けない時間が長くなったといった変化があるときは、まず主治医へ。医療保険を使うため、介護保険の支給限度額とは別枠で、ほかのサービスの枠を減らしません。1割負担で1回約395円(総額3,950円)が目安です。

豊中市で、ケアプランに入りにくい部分

介護保険のサービスは、生活を成り立たせることを軸に組まれています。入浴、食事、掃除、通所。どれも欠かせないものです。ただ、そこに「固くなった肩と股関節を三十分かけてゆるめる」という項目は、なかなか入りません。

訪問リハビリが使えていればそこが受け皿になりますが、回数に限りがあったり、期間が区切られていたりします。デイケアのリハビリも、集団のなかで一人にかけられる時間には限度があります。結果として、こわばりだけが手つかずで残ることになります。

訪問鍼灸マッサージは医療保険を使うので、介護保険の支給限度額を消費しません。すでに限度額をぎりぎりまで使っておられる方でも、ほかのサービスを削らずに足せます。ここが在宅のケアで重宝される理由のひとつです。

動きにくさに、薬だけでは追いきれない部分がある

パーキンソン病では筋肉がこわばり、伸び縮みしにくくなります。薬が効いている時間はそのこわばりがやわらぎますが、動きが小さい生活が続くと、薬の効き方とは別に筋肉と関節そのものが固くなっていきます。肩、股関節、ふくらはぎ、背中。ここに痛みが出ることも多く、腰や肩が痛いというご相談から始まることもあります。

鍼とお灸が働きかけられるのは、この固くなった部分です。ゆるめて血のめぐりを促すことで、動きの出しやすさが変わる方がおられます。病気そのものを治すものではなく、効果の感じ方には個人差があります。それでも、こわばりが痛みを呼び、痛みで動かなくなり、さらに固くなるという流れをゆるめる意味はあると考えています。

あわせて、関節を動かせる範囲を保つ練習も重ねます。小さくなっていく動きに対して、意識して大きくゆっくり動かす時間を作るという考え方です。体をひねる、胸を開く、腕を上げる。ご本人が一人でも続けられる形を選びます。動かさない時間が関節を固くしていく仕組みは「関節の拘縮・寝たきりを防ぎたい方へ」で詳しくご紹介しています。

一日のなかの波と、訪問時間の決め方

薬が効いている時間と切れかけの時間で、できることがはっきり変わります。通院の予約はその波に合わせづらいものですが、訪問なら、ふだんの薬の飲み方をうかがって動きやすい時間帯に合わせることができます。

逆に、切れかけの時間帯の様子を見せていただくことにも意味があります。どの動きがどれくらいしにくくなるのかが分かると、ご家族の介助の仕方も具体的に組み立てられます。デイサービスに行っておられる日は避けて、通所のない曜日に組むのが基本です。

うかがえるのは平日の9時から18時までです。土曜・日曜・祝日はお休みをいただいています。その範囲で、ご本人の調子に合わせた曜日と時間をご相談ください。

転びやすくなってきたときは

歩き出しの一歩が出ない、方向を変えるときに足が止まる。こうしたすくみ足は、こわばりをゆるめただけで解けるものではありません。ただ、股関節やふくらはぎが固いままだと、出したい一歩がさらに出にくくなります。

姿勢が前に傾いてくる方もおられます。背中が丸くなり、首が下がり、重心が前に出る。そうすると小さな段差でつまずきやすくなります。姿勢そのものを元に戻すことはできませんが、引っぱられてこわばった背中や腰をゆるめ、いすやベッドでの支え方を工夫することはできます。姿勢の変化については「首が下がる・体が前に倒れる(姿勢の変化)」にもまとめました。

転倒が増えてきたとき、飲み込みにくくなってきたとき、動けない時間が長くなってきたとき。こうした変化は薬の効き方に関わることがあります。当院で判断できることではありませんので、気づいたことはそのつど主治医にお伝えします。担当のケアマネジャーがおられれば、そちらにも共有します。

介助するご家族の負担にも、目を向けて

起き上がり、立ち上がり、着替え、トイレ。手を貸す場面が一日に何度もあります。体が固いまま介助すると、力がいるだけでなく、支える側の腰にも来ます。

肩と股関節が動くようになると、腕を通す、体を起こす、向きを変えるという動作が軽くなります。それはご本人にとっても、支える側にとっても楽になることです。だから施術では、介助のしやすさも意識します。どこを持つと動きやすいか、どの順番で起こすと楽かも、うかがったときにお伝えできます。

ご家族が立ち会える日に一緒に見ていただく形でも、ご本人おひとりのところへうかがう形でも続けられます。その日の様子は電話か報告書でお伝えします。

豊中市のどこへでも、費用のこと

対応するのは豊中市内の全域です。阪急宝塚線沿線の豊中・岡町・曽根・服部天神のあたりから、緑地公園や少路、千里中央や桃山台のある北部、南部の庄内や野田町のほうまでうかがいます。有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅に入居されている方への訪問も承っています。エリア内であれば出張費はかからず、どのお宅でも同じ料金です。市内全体のご案内は「豊中市の訪問鍼灸マッサージ」で詳しくご紹介しています。

はり・きゅうの施術が医療保険(療養費)の対象になるのは、慢性的な痛みやしびれ、麻痺にともなうこわばりについて、医師が施術を必要と認めて同意した場合です。パーキンソン病という病名そのものではなく、それにともなって続く痛みやこわばりが対象になります。費用は1回の総額3,950円に対し、自己負担は1割の方で約395円。週2回なら月あたりおよそ3,160円が目安です。内訳は「料金はいくら?医療保険の自己負担額と仕組み」をご覧ください。

要介護認定は必要ありません。なお、同一部位について医療保険のリハビリと鍼灸を同じ月に同時に算定することはできません。同意書の段取りは当院で進めます。はじめての方には無料体験をご用意していますので、調子のよい時間に一度受けていただいて、それから決めてください。

よくある質問

パーキンソン病は鍼灸で良くなりますか?
病気そのものを治すものではありません。治療の柱は主治医による薬の調整です。鍼灸とマッサージが受け持てるのは、動きの少なさから固くなった筋肉をやわらげ、動かせる範囲を保つことです。感じ方には個人差があります。

介護保険の限度額をいっぱいまで使っています。それでも頼めますか?
頼めます。訪問鍼灸マッサージは医療保険のサービスで、介護保険の支給限度額とは別枠です。ほかのサービスの枠を減らすことはありません。

薬が効いている時間に来てもらえますか?
ご相談ください。ふだんの薬の飲み方をうかがって、動きやすい時間帯に合わせて組みます。うかがえるのは平日の9時から18時までで、土曜・日曜・祝日はお休みです。

調子が悪い日は休んだほうがいいですか?
その日の様子を見て判断します。動けない時間帯であっても、横になったまま受けていただける形はありますので、まずはご連絡ください。無理に起こすことはしません。

転倒が増えてきました。
まず主治医にお伝えください。薬の効き方が関わっていることがあります。そのうえで、家の中の危ない場所や立ち上がり方の工夫については、うかがったときに一緒に見ていきます。

訪問リハビリを受けています。併用できますか?
どちらの保険で受けておられるかによります。医療保険のリハビリの場合、同一部位について鍼灸を同じ月に同時に算定することはできません。介護保険の訪問リハビリであれば別枠なので併用できます。分からない場合は一緒に整理します。

1回いくらかかりますか?
自宅での1回の施術は総額3,950円で、1割負担の方はおよそ395円が目安です。週1回ならひと月の自己負担はおよそ1,580円です。手技や身体を動かす運動は鍼灸に加えるケアとして行い、別途の料金はいただきません。

豊中市内ならどこまで来てもらえますか?
豊中市は全域が対応エリアです。豊中・岡町・曽根・服部天神のあたりから、緑地公園・少路、千里中央・桃山台の北部、庄内や野田町のほうまで伺っています。施設に入居されている方のところにもうかがいます。