親が訪問施術を嫌がるときの始め方

「知らない人を家に上げたくない」「そこまでしてもらわなくても」。親御さんがそう言って首を縦に振らないとき、手配したご家族のほうが、かえって身動きが取れなくなります。ただ、この渋りは頑固さではなく、長く自分の足で立ってきた人の、ごく自然な反応です。押し切らずに、その気持ちごと受けとめながら小さく始める道があります。

はじめに、大切なこと。ご本人が乗り気でないなら、無理にすすめなくて大丈夫です。肩だけ・10分だけといった軽い始め方や、費用のかからない体験という入り口があり、合わないと感じたら続けなくてかまいません。声のかけ方の段階から、ご家族だけで相談できます。のびのびは大阪市・北摂・阪神間へうかがっています。

気が進まないのは、その人が真面目に生きてきたから

「家に人を入れるのは落ち着かない」「まだ元気なのに大げさだ」。親御さんが渋る言葉の裏には、たいてい、これまで人の手を借りずにやってきたという自負があります。それは直すべき欠点ではなく、その方が真面目に暮らしてきた証しのようなもの。最初に崩したいのは、その誇りではありません。

だから、正しさで説き伏せようとすると、たいてい裏目に出ます。理屈で押すほど、相手は守りに入るものです。急いで結論を出さず、「そう思うのも分かるよ」と一度受けとめるだけで、話の空気がやわらぐことがあります。決めるのはご本人、こちらは選択肢をそっと横に置いておく——そのくらいの温度が、案外ちょうどいいのです。

渋る理由をほどくと、かける言葉が見つかる

ためらいの中身は、人によって違います。知らない相手への警戒、体にふれられることへの気おくれ、「子どもに面倒をかけたくない」という遠慮、そして、いくらかかるか分からない不安。この四つは、たいてい混ざり合っています。どれが一番大きいのかが見えてくると、返す言葉も自然に定まってきます。

たとえばお金が引っかかっているなら、続けた場合でも1回およそ395円、という数字を一つ差し出すだけで、表情がゆるむことがあります。「迷惑をかけたくない」が根にあるなら、正論より「私が受けてほしくて頼んだんだよ」と、家族の側の願いとして伝えるほうが届きます。責めない、急かさない。この二つさえ外さなければ、たいていの渋りには入り口が見つかるものです。

体にふれられること自体が気づまり、という方もいます。その場合は、服の上から、しかもいちばん張っている一か所だけ、というところから始められます。肌を見せる必要はありませんし、いやがる場所には触れません。こうした加減は、電話で相談する時点で先にすり合わせておけるので、当日いきなり何かをされる、という不安もあらかじめ減らせます。

身構えさせない、切り出し方

「治療を受けよう」と持ちかけると、その一語だけで身構えられてしまいます。「体が軽くなるらしいから、1回だけ試してみない?」くらいの軽さのほうが、すっと通ることが少なくありません。あわせて「私が勝手に頼んだんだから、嫌なら断っていいからね」と、逃げ道を先に渡しておく。断る自由があると分かるだけで、人はかえって前向きになれるものです。

後押しがほしいときは、ご本人が信頼している人の口添えが効きます。かかりつけのお医者さんやケアマネジャーさんの「一度受けてみたら」というひと言は、家族が百回言うより重く響くことがあります。それでも動かないなら、「こういうのがあるみたいだよ」と情報だけ置いて、いったん引く。時間をおくうちに、本人の中で気持ちが傾くこともあります。焦らないことが、遠回りに見えて近道だったりします。

「肩だけ、十分だけ」から始めていい

初回からきっちり全身を、と構える必要はありません。今日は肩まわりだけ、あるいは足だけ。時間も10分ほどで切り上げる、そんな始め方ができます。刺激の強さも、その場で「これくらいはどうですか」と確かめ合いながら、一番ゆるいところから合わせていきます。「思っていたより悪くなかった」と、二回目からは自分から横になってくださる方も珍しくありません。

施術は1回およそ20分から30分。国家資格を持った担当がうかがい、こわばった体をほぐすだけでなく、動かしにくくなった関節を動かす機能訓練も、この時間のなかで行います。ここに追加の料金は付きません。「痛かったら遠慮なく言ってね」と声をかけ、反応を見ながら、その方が安心して身をあずけられる強さと範囲を、少しずつ広げていきます。

一度で全部をどうにかしようとしない、というのも、長く続いていくコツです。その日いちばんつらい場所をいくらか軽くして、「また来週」とつないでいく。回を重ねるうちに、体のこわばりだけでなく、担当者との間合いにも慣れていきます。相手の顔と手つきが分かってくると、はじめにあった警戒は、いつのまにか薄れていくものです。

費用のかからない体験という、軽い入り口

いきなり継続を申し込むのは気が重い——そんなときは、費用のかからない体験から入る手があります。どんな人が来て、何をするのか。畳の上で一度受けてみれば、言葉で聞くより早く見当がつきます。合わないと感じたなら、そこで区切ってかまいません。強引に続きを取りつけるようなことはしませんから、その点はご本人に約束していただいて大丈夫です。

体験を軽い入り口としておすすめするのは、想像と実際のあいだにある溝を、いちばん穏やかに埋めてくれるからです。「知らない人」が「あの人」に変わると、警戒はずいぶんほどけます。一度きりで終わってもいいし、そこから続けてもいい。その判断は、受けたご本人の手のなかに残しておきます。

お金のことは、先にはっきりと

続ける場合の仕組みも、隠さずお伝えしておきます。のびのびの施術は医療保険(療養費)で受けられます。介護保険の限度額とは別の枠なので、デイサービスなどを利用していても、その枠を圧迫しません。利用には医師の同意書が要りますが、要介護認定までは必要ありません。

料金は1回で総額3,950円、1割負担の方ならおよそ395円が、1回あたりの目安です。訪問にかかる分もこのなかに含まれていて、出張費を別にいただくことはありません。明細は月ごとにお渡しするので、何にいくらかかったのかは、毎月はっきり見えるようにしています。

声のかけ方から、家族だけで相談できます

初回はご家族がそばにいると、ご本人の緊張がずいぶんほどけます。慣れてくれば、その時間をひそかに心待ちにしてくださる方もいます。「合わなければやめていい」という前提が一つあるだけで、受ける側の気持ちはぐっと軽くなるものです。無理に引き止めることはしませんから、その安心を、そのまま親御さんに手渡していただけます。

そして、相談の席に必ずしもご本人がいる必要はありません。ご家族だけで、親御さんの性格や暮らしぶりをお聞かせいただき、どう切り出すのがよさそうか、一緒に頭をひねることができます。合いそうかどうかも、遠慮なく正直にお伝えします。のびのびは、大阪市の淀川・東淀川・都島・北・旭の各区、豊中・吹田・茨木・箕面・摂津・池田の北摂、尼崎・伊丹の阪神間へうかがっています。「どう声をかけたらいいか分からない」——その段階からのご相談で、まったく問題ありません。

よくある質問

本人がどうしても首を縦に振りません。無理にでも受けさせるべきでしょうか?
押し切るのはおすすめしません。気持ちを一度受けとめ、10分ほどの短い施術や、費用のかからない体験から。ご本人が納得できるところまで待つほうが、結局はうまくいきます。

体験だけ受けて、続けないという形でも大丈夫ですか?
かまいません。どんなものか知っていただくのが目的なので、合わないと感じたら、そこで区切っていただいて結構です。

最初から全身をお願いしないといけませんか?
いいえ。肩だけ、足だけといった具合に、気になる一か所から、短い時間で始められます。慣れてから広げても遅くありません。

本人抜きで、家族だけで相談してもいいですか?
もちろんです。切り出し方の段階から、ご家族だけのご相談を承ります。親御さんの性格に合わせた進め方を、一緒に考えます。

費用はどのくらいかかりますか?
続ける場合、1回で総額3,950円、1割負担ならおよそ395円が1回の目安です。訪問分も込みで、別途の出張費はいただきません。明細は月ごとにお渡しします。

介護保険を使っていても受けられますか。要介護認定は要りますか?
受けられます。この施術は医療保険(療養費)扱いで、介護保険の限度額とは別枠です。医師の同意書は要りますが、要介護認定は不要です。

あとからしつこく勧誘されることはありませんか?
売り込みのような働きかけはしません。合わないと感じられたら続けなくて結構ですし、そのことはご本人にも先にお伝えいただけます。

施術のあいだ、家族が付き添っていてもいいですか?
どうぞ。とくに初回は、そばに家族がいると本人も安心しやすくなります。慣れてきたら、私どもにおまかせいただいてもかまいません。

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