訪問看護・リハ・鍼灸マッサージの違い

名前が似ているせいで、訪問看護と訪問リハビリ、訪問鍼灸マッサージを混同したまま、どれか一つを選ぶものだと思っている方は少なくありません。実際には、自宅に来る人も、することも、使う保険も別々のサービスで、必要に応じて重ねて使えます。この記事では三つの役割を中立に整理し、今のお困りごとにどれが合うか、どう組み合わせると暮らしが楽になるかを、のびのび訪問施術院の立場からお伝えします。

要点から。訪問看護は看護師による医療的なケア、訪問リハビリは理学療法士などによる体を動かす練習、訪問鍼灸マッサージは鍼灸師が慢性の痛みやしびれに行う施術です。役割も対象も、使う保険も違います。どれか一つに絞る必要はなく、健康の見守りは看護、動作の回復はリハビリ、長く続く痛みは鍼灸、と困りごとで割り振れば整理しやすくなります。のびのびの訪問鍼灸マッサージは公的医療保険で行い、費用は介護保険の区分支給限度額とは別枠。デイサービスやヘルパーで枠が埋まっていても、別に受けられます。

名前は似ていても、中身は別のサービス

訪問看護・訪問リハビリ・訪問鍼灸マッサージは、名前が似ているぶん、同じようなものと受け取られがちです。けれど、自宅に来る人の職種も、その人がすることも、支払いに使う保険も、三つそれぞれで違います。まず役割の輪郭をつかんでおくと、今の状態に何が合うのか、何と何を組み合わせれば暮らしが楽になるのかが見えてきます。

三つは、どれが優れているという話ではありません。担う場所が違うので、競い合うのではなく支え合う関係にあります。どれか一つに決めなければ、と気負う必要はなく、困りごとに応じて必要なものを重ねていく、と考えておくと選びやすくなります。

訪問看護 ― 看護師が担う医療的なケア

訪問看護は、看護師が自宅を訪ねて行う医療的なケアです。血圧や体温の確認、飲んでいる薬の管理、床ずれの手当て、点滴や在宅の医療機器の管理などを担います。主治医の指示のもとで日々の病状を観察し、変化があれば早めに気づいて対応する役割もあります。退院した後の体調が気がかりなとき、薬の種類が多くて飲み方や管理に不安があるときなどに頼りになる存在です。保険は、その人の病状に応じて医療保険と介護保険のどちらかで利用します。

訪問リハビリ ― 動作を取り戻し、保つための練習

訪問リハビリは、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士といった専門職が、体を動かす練習を手伝うサービスです。立つ、歩く、起き上がるといった基本の動作から、着替えや食事といった毎日の生活動作まで、その人の目標に合わせて取り組みます。退院後に落ちてしまった力を取り戻したいとき、あるいは今できる動きをこの先も保ちたいときに向いています。こちらも主治医の指示のもとで行い、利用は介護保険による場合が多くなります。

訪問鍼灸マッサージ ― 慢性の痛み・しびれへの施術

のびのびが担う訪問鍼灸マッサージは、鍼灸師が自宅にうかがい、鍼やお灸で施術を行うサービスです。対象になるのは、医師が必要と認めた慢性の痛みやしびれ。腰や膝、肩の痛み、神経に沿ったしびれなどが続いていて、自分で通院するのがむずかしい方が主に利用されています。保険はすべて鍼灸で算定します。施術のなかでは、こわばった体をほぐす手技や、動かしやすくするための機能訓練を、鍼灸に加える追加料金なしのケアとして組み合わせることもあります。感じ方には個人差があり、効果をお約束するものではありませんが、続く痛みとの付き合い方の一つとして選ばれています。

対象と保険の違いを押さえる ― 別枠が使い分けの鍵

三つのなかでいちばん見分けやすい違いは、使う保険です。訪問看護は医療保険と介護保険の両方、訪問リハビリは主に介護保険、訪問鍼灸マッサージは公的医療保険で利用します。ここで使い分けの鍵になるのが、訪問鍼灸マッサージの費用が介護保険の区分支給限度額とは別枠になっている点です。デイサービスやヘルパーの利用で介護保険の枠がいっぱいになっていても、鍼灸の施術はその枠とは関係なく、別に受けられます。

この別枠のしくみは、費用の面だけでなく、受けられるケアの幅にも関わってきます。介護保険の枠をリハビリやデイサービスに使いたい方でも、痛みへの施術はそれと切り離して考えられるため、どちらかを我慢する必要がありません。限られた枠の取り合いにならないぶん、ほかのサービスと組み合わせる余地が生まれます。

一つを選ぶより、重ねて支える

どれを選ぶか、と考えるより、困りごとをどこに割り振るか、と考えると頭が整理しやすくなります。医療的な見守りが要るなら看護、動作の回復や維持を目指すならリハビリ、長く続く痛みやしびれには鍼灸、というのが大まかな目安です。たとえば脳梗塞のあと、歩く練習はリハビリで進めながら、同時に気になる肩や腰の痛みは鍼灸で、と分けて考えられます。

実際、複数を組み合わせて使っている方は少なくありません。看護師に健康状態を確認してもらいつつ、リハビリで歩行の練習を続け、鍼灸で慢性的な痛みをやわらげる、といった形です。関わる専門職が増えるほど、それぞれ別の視点から気づきが生まれ、暮らしを支える手が厚くなります。一つですべてをまかなうのではなく、役割ごとに重ねていく発想です。

併用を始めるときの進め方

複数を組み合わせるときは、主治医やケアマネジャーに相談しながら進めるのが安心です。サービスの内容が重ならないか、訪問の回数が多くなって本人の負担になりすぎないかを見ながら、少しずつ整えていきます。のびのびも、すでに受けているサービスとの兼ね合いをうかがったうえで、施術の頻度や内容をご提案します。訪問鍼灸マッサージを保険で受けるには医師の同意書が必要ですが、書類のやり取りや手続きはのびのびがお手伝いしますので、ご家族だけで抱え込まずに済みます。

のびのびの費用とうかがえる地域

のびのびの施術は、1回の総額が3,950円。1割負担の方で約395円、2割負担の方で約790円が目安です。この費用は介護保険の限度額とは別枠で、お支払いは月ごとにまとめてご案内し、施術の内容が分かる明細をお渡しします。たとえば週1回のペースで続けた場合、1割負担なら月およそ1,580円が目安になります。別途の出張費や交通費はかからず、うかがう地域はどこでも同じ料金です。うかがえるのは、豊中市・吹田市・茨木市・箕面市・摂津市・池田市、尼崎市・伊丹市、そして大阪市の淀川区・東淀川区・都島区・北区・旭区です。

迷ったときの相談先

どのサービスが合うのか判断に迷うときは、まず主治医やケアマネジャーに相談してみてください。生活と体調の全体を見ている立場から、今の状態に何が必要かを一緒に考えてもらえます。のびのびは慢性の痛みやしびれを中心に、ほかのサービスとの兼ね合いをうかがいながらお答えします。鍼灸が向かないと思えばその旨を正直にお伝えしますし、無理におすすめすることはありません。長引く痛みで困っているなら、選べる手立ての一つとして覚えておいてもらえればと思います。

よくある質問

訪問リハビリを受けていても、訪問鍼灸マッサージは受けられますか?
受けられます。両者は役割が異なり、リハビリは動作の練習、鍼灸は慢性の痛みやしびれへの施術です。使う保険も別で、鍼灸の費用は介護保険の限度額とは別枠のため、リハビリと並行して利用できます。回数や内容が重ならないよう、主治医やケアマネジャーと相談しながら進めると安心です。

訪問看護と訪問鍼灸マッサージは何が違いますか?
訪問看護は看護師が行う医療的なケアで、体調の観察や薬の管理、床ずれの手当てなどが中心です。訪問鍼灸マッサージは鍼灸師が、医師が必要と認めた慢性の痛みやしびれに対して鍼やお灸を行います。担う人も目的も別なので、必要に応じて両方を利用する方もいます。

三つのサービスの違いを一言で言うと?
来る人とすることで整理すると分かりやすいです。訪問看護は看護師による医療的ケア、訪問リハビリは療法士による動作の練習、訪問鍼灸マッサージは鍼灸師による慢性の痛み・しびれへの施術です。それぞれ使う保険も異なります。

三つは併用できますか?
できます。むしろ、困りごとごとに役割を分けて組み合わせて使う方が多いです。健康の見守りは看護、動作の回復はリハビリ、長く続く痛みは鍼灸、と重ねて支えていけます。始めるときは主治医やケアマネジャーに相談し、負担にならない範囲で整えていきます。

どれを選べばよいか分かりません。
一つに絞ろうとせず、今いちばん困っていることから考えてみてください。医療的な不安なら看護、動きの回復ならリハビリ、続く痛みやしびれなら鍼灸が目安です。判断に迷うときは主治医やケアマネジャーに相談すると、全体を見て整理してもらえます。

訪問鍼灸マッサージの保険はどうなっていますか?
医師が必要と認めた慢性の痛みやしびれに対し、公的医療保険で利用できます。のびのびの場合、費用はすべて鍼灸で算定し、1回の総額3,950円のうち1割で約395円、2割で約790円が目安です。介護保険の限度額とは別枠で、医師の同意書が必要ですが、手続きはのびのびがお手伝いします。

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