在宅サービスの違い早見表

在宅での介護が始まると、「訪問◯◯」という似た名前のサービスがいくつも並び、どれが何をするのか、どの保険で受けられるのかが見えにくくなります。名前だけでは役割の境目がつかみづらく、後になって費用や使える範囲で戸惑うこともあります。この記事では、在宅で受けられる主なサービスを、担う役割と使う保険の枠という二つの軸で早見表のように整理します。読み終えるころには、何をどこに頼めばよいかの見取り図が持てるはずです。

要点から。在宅で受けられる主なサービスは、訪問診療・往診、訪問看護、訪問リハビリ、訪問介護(ヘルパー)、デイサービス、訪問鍼灸マッサージなどです。役割はそれぞれ違い、使う保険も医療保険か介護保険かで分かれます。どれか一つを選ぶより、役割の違うものを組み合わせて使うのが基本です。訪問鍼灸マッサージは、医師の同意にもとづく医療保険の療養費で受けられ、介護保険の区分支給限度額とは別枠。慢性的な痛み・しびれ・麻痺のケアが対象で、1回3,950円、1割負担なら約395円が目安です。効果には個人差があります。

まず全体像:在宅で受けられる主なサービスの役割

在宅ケアで登場する主なサービスを、役割でざっくり分けると次のようになります。病気を診て薬を出すのが訪問診療・往診、医療的なケアと健康管理をするのが訪問看護、動く力を取り戻す訓練をするのが訪問リハビリ、暮らしそのものを支えるのが訪問介護(ヘルパー)やデイサービス、そして慢性的な痛み・しびれ・麻痺をやわらげ体を保つのが訪問鍼灸マッサージです。同じ「訪問」でも、担当する人の資格も目的も違います。

もう一つの軸が「どの保険を使うか」です。医療保険で受けるもの、介護保険で受けるもの、状況によって両方にまたがるものがあり、ここが混同のもとになります。役割と保険の枠、この二つをセットで押さえておくと、「増やしたいのに限度額がいっぱい」「思っていた費用と違う」といったすれ違いが起きにくくなります。以下、一つずつ見ていきます。

訪問診療・往診――医師が診断・治療・薬を担う(医療保険)

訪問診療は、医師が計画的に自宅を訪れ、診察・治療・薬の処方・健康管理を行うサービスです。あらかじめ決めた予定で定期的に訪れるのが訪問診療、急な体調の変化に応じて訪れるのが往診で、どちらも医師が主役になります。在宅での「かかりつけ医」にあたり、持病の管理から看取りまで、医療の中心として全体を見守る立場です。

使うのは医療保険です。診断や治療、薬を出すという行為は医師にしかできないため、在宅ケアの土台としてここが起点になることが多くあります。ほかのサービスとの連携のかなめでもあり、看護やリハビリ、鍼灸マッサージの指示や同意も、この医師とのやり取りから始まります。

訪問看護――看護師が医療的ケアと健康管理を(主に医療保険・一部介護保険)

訪問看護は、看護師が自宅を訪れ、点滴やたんの吸引、床ずれの処置、服薬の管理、体調の観察といった医療的なケアと健康管理を行うサービスです。医療の目で日々の状態を見て、変化があれば医師につなぐ役割を担い、訪問診療と二人三脚で動くことが多くあります。

使う保険は、病状や要介護度によって医療保険と介護保険のどちらかに分かれます。がんの終末期や特定の疾患、状態が重い場合などは医療保険、それ以外で要介護認定を受けている方は介護保険になることが多い、という整理です。同じ訪問看護でも人によって枠が変わる点が、少し分かりにくいところかもしれません。

訪問リハビリ――理学療法士などが機能訓練を(主に介護保険)

訪問リハビリは、理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)が自宅を訪れ、歩行や立ち座り、日常動作、飲み込みや会話などの機能訓練を行うサービスです。動く力・暮らす力を「取り戻す・高める」ことをねらいとし、退院直後など回復を後押ししたい時期に向いています。

多くは介護保険を使い、利用には要介護認定が必要です。状態が安定すると区切りを設けて終了となる流れが一般的で、ずっと続ける前提のサービスではありません。医療保険で行うリハビリ(医療機関の疾患別リハビリなど)もあり、この場合は対象や期間の決まりが別に定められています。

訪問介護・デイサービス――暮らしを支える(介護保険)

訪問介護(ヘルパー)は、自宅を訪れて入浴・食事・排せつなどの身体介護や、掃除・洗濯・買い物などの生活援助を行うサービスです。デイサービス(通所介護)は、日帰りで施設に通い、入浴や食事、レクリエーション、機能訓練などを受けるもの。どちらも暮らしそのものを支える、在宅生活の土台になる存在です。

使うのは介護保険で、いずれも要介護認定が前提になります。医療行為はできませんが、毎日の生活を直接ささえる部分を担います。これらは後述する「区分支給限度基準額」という上限のなかでやりくりするため、使う量が増えると限度額との兼ね合いが気になってくる場面が出てきます。

訪問鍼灸マッサージ――慢性的な痛み・しびれ・麻痺のケア(医療保険の療養費)

訪問鍼灸マッサージは、国家資格を持つはり師・きゅう師が自宅を訪れ、はり・きゅうを中心に、こわばりをゆるめる手技を組み合わせて行う施術です。対象になるのは、慢性的な痛み・しびれ・麻痺・こわばりのある方。坐骨神経痛や腰痛、五十肩、リウマチ、脳梗塞の後遺症、パーキンソン病などで、体を動かしやすい状態に整え、日々を保つお手伝いをします。感じ方や変化には個人差があります。

使うのは、医師の同意にもとづく医療保険の療養費です。関節を動かす手技などのケアも施術のなかに含まれ、追加の料金はかかりません。ここで注意したいのは、これは施術に含まれるケアであって、医療保険で別枠に給付される機能訓練という意味ではないことです。役割としては、痛みやこわばりをやわらげ、無理なく続けやすい形で体を保つ、という位置づけになります。

保険の枠を整理する――医療保険と介護保険の別枠

ここが在宅サービスでいちばん混乱しやすいところです。訪問リハビリ・訪問介護・デイサービスなどは介護保険で受け、「区分支給限度基準額(限度額)」という月ごとの上限のなかで組み合わせます。一方、訪問診療・往診や訪問鍼灸マッサージは医療保険で受けるため、この限度額とは別の枠で計算されます。訪問看護は、前述のとおり状況によって医療保険側にも介護保険側にもなります。

つまり、介護保険の限度額がいっぱいになっていても、医療保険で受ける訪問鍼灸マッサージは別枠なので、介護のサービスを減らさずに一つ足せます。「もうこれ以上サービスを増やせない」と感じている方にとって、この別枠という仕組みは知っておく意味があります。介護と医療、二つの枠を分けて考えるのが整理のこつです。

併用と組み合わせの基本――重ねて使うときの考え方

在宅ケアは、役割の違うサービスを重ねて使うのが基本です。たとえば退院直後は訪問診療・訪問看護・訪問リハビリで回復を後押しし、リハビリが区切りを迎えたあとは訪問鍼灸マッサージで体を保つ、という流れがあります。介護の限度額がいっぱいの方が、介護のサービスはそのままに、医療保険の訪問鍼灸マッサージを別枠で足す、という組み合わせもよく見られます。

併用の際に一点だけ正確に知っておきたいのが、同じ部位について、医療保険のリハビリと鍼灸マッサージの療養費を同じ時期に同時に算定することはできない、という決まりです。役割が重なる部分では、どちらで受けるかを整理する必要があります。部位や目的が異なれば組み合わせられることも多いので、迷うときは医師やケアマネジャーに確認しながら決めると安心です。

のびのびの位置づけと費用のめやす

のびのび訪問施術院は、この早見表でいう訪問鍼灸マッサージにあたります。医師の同意にもとづく医療保険の療養費で受けられ、介護保険の区分支給限度額とは別枠です。要介護認定を受けていない方でも、医師の同意があれば利用できます。同意書の手続きは、のびのびがお手伝いします。施術を行うのは国家資格を持つはり師・きゅう師です。

費用は1回の施術で総額3,950円。自己負担は1割で約395円、2割で約790円、3割で約1,185円が目安です。月額のめやす(1割)は、週1回でおよそ1,580円、週2回でおよそ3,160円、週3回でおよそ4,740円。エリア内であれば別途の出張費(出張料・交通費)はかからず、どこでも同額です。お支払いは月ごとにまとめてで、毎回、施術内容がわかる明細をお渡しします。内訳はあとからでも確認できます。

迷ったときの相談先――役割で組み合わせて考える

どのサービスが合うかは、お身体の状態や暮らし方によって変わります。すでに担当のケアマネジャーがいれば、まずはその方に相談すると全体の調整がしやすくなります。介護保険にまだつながっていない場合は、お住まいの地域包括支援センターなどの相談窓口が入り口になります。

訪問鍼灸マッサージが向くかどうかを知りたいときは、のびのびに直接たずねていただくこともできます。ご本人・ご家族はもちろん、ケアマネジャーや施設の方からのお問い合わせにも応じます。ほかのサービスとの組み合わせを前提に、率直にお伝えします。効果には個人差がありますので、無理のない形を一緒に考えていきます。

よくある質問

在宅で受けられるサービスは、ぜんぶで何種類くらいありますか?
主なものは、訪問診療・往診、訪問看護、訪問リハビリ、訪問介護(ヘルパー)、デイサービス、訪問鍼灸マッサージなどです。役割がそれぞれ違い、使う保険も医療保険か介護保険かで分かれます。一つを選ぶより、役割の違うものを組み合わせて使うのが一般的です。

複数のサービスを同時に使えますか?
はい、役割が違うので併用できます。訪問鍼灸マッサージは医療保険の療養費で、介護保険の区分支給限度額とは別枠のため、他のサービスと重ねても介護の枠を圧迫しません。組み合わせ方はケアマネジャーと相談しながら決めると整理しやすいです。

要介護認定がないと訪問鍼灸マッサージは受けられませんか?
訪問鍼灸マッサージは医療保険の療養費なので、要介護認定がなくても、医師の同意があれば受けられます。訪問介護やデイサービス、訪問リハビリのように要介護認定を前提とする介護保険のサービスとは、この点が異なります。

訪問リハビリと訪問鍼灸マッサージはどう違いますか?
訪問リハビリは理学療法士などが機能訓練を行い、動く力を取り戻すことをねらいとし、主に介護保険で区切りを設けて進めます。訪問鍼灸マッサージは慢性的な痛み・しびれ・麻痺をやわらげ体を保つことが中心で、医師の同意にもとづく医療保険の療養費で続けやすいのが特徴です。

訪問リハビリと訪問鍼灸マッサージは同時に受けられますか?
役割や部位が違えば組み合わせられることは多いです。ただし、同じ部位について医療保険のリハビリと鍼灸マッサージの療養費を同じ時期に同時に算定することはできない決まりがあります。重なる部分はどちらで受けるかを、医師やケアマネジャーと整理しておくと安心です。

訪問診療・訪問看護・訪問鍼灸マッサージは、どれも医療保険ですか?
訪問診療・往診は医療保険、訪問鍼灸マッサージは医師の同意にもとづく医療保険の療養費です。訪問看護は病状や要介護度によって医療保険と介護保険のどちらかに分かれます。医療保険で受けるものは、介護保険の限度額とは別枠で考えます。

訪問鍼灸マッサージの費用はどれくらいですか?
1回の施術で総額3,950円、自己負担は1割で約395円、2割で約790円、3割で約1,185円が目安です。エリア内なら別途の出張費はかからず同額です。ほかのサービスの費用は、使う保険や内容によって異なります。

お支払いはどうなりますか?
お支払いは月ごとにまとめてで、毎回、施術内容がわかる明細をお渡しします。内訳はあとからでも確認できます。医療保険の療養費で計算するため、介護保険の区分支給限度額とは別枠です。

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