巻き爪・肥厚した爪など足のトラブルでお困りの方へ。歩くことを支える足元のケア

爪の痛みは小さなことのように見えて、歩く量そのものを減らしてしまいます。足は、立つ・歩くという毎日を支える土台です。この記事では、医療にお願いすべきことと、家でできるケアを分けて整理します。

この記事のポイント

爪そのものの処置(変形した爪の矯正や、感染した爪の治療)は、皮膚科や整形外科などの医療機関の役割です。訪問鍼灸マッサージは、足の裏やふくらはぎのこわばりを和らげ、めぐりをうながし、歩きやすさを支えるお手伝いをします。医師が施術を必要と認め通院がむずかしい状態なら、はり・きゅうの医療保険で受けられ、自己負担は1割の方で1回およそ395円(総額3,950円)が目安です。

足元のトラブルは、歩く力に直結する

巻き爪や、厚く硬くなった爪(肥厚爪)は、高齢の方によくみられます。爪が食い込んで痛む、うまく切れない、靴下や靴が当たって痛い。こうしたことがあると、足をかばって歩くようになり、歩く量が減っていきます。足元の小さなトラブルが、外出をひかえる、脚の力が落ちる、といった悪循環のきっかけになることも。足は、立つ・歩くという毎日を支える土台なので、早めに気にかけることが欠かせません。

爪そのものの処置は、医療機関で

変形した爪の矯正や、深く食い込んだ爪の処置、感染して膿んでしまった爪の治療は、皮膚科や整形外科などの医療機関の役割です。とくに、糖尿病などで足の血のめぐりや感覚に問題がある方は、爪や足の小さな傷が思わぬ悪化につながることがあるため、自己流で深く切ったりせず、医療機関に相談してください。訪問鍼灸マッサージは、こうした爪そのものの処置を行うものではありません。

こんなときは、先に医療機関へ

爪のまわりが赤く腫れて痛む・膿が出ている、足の指や裏に傷ができて治らない、足が冷たく色が悪い、糖尿病があって足にトラブルがある。このようなときは、感染や血流の問題が疑われ、早めに診てもらうべき状態です。まず皮膚科や、かかりつけの医師を受診してください。鍼灸は、こうした急を要するサインがないことを確かめたうえで、足のケアを行います。

鍼灸・手技でできること

訪問鍼灸マッサージにできるのは、爪を処置することではなく、足の裏やふくらはぎ、すねの筋肉のこわばりを和らげ、足のめぐりをうながすことです。足をかばう歩き方が続くと、ふくらはぎや足裏が張って、さらに歩きにくくなります。ここをゆるめることで、足が動かしやすくなり、歩き出しが軽く感じられる方もめずらしくありません。冷えの強い足には、お灸のじんわりとした温かさがなじむことも。足全体を見て、歩きやすさを支えます。感じ方には個人差があります。

足を守る、毎日の心がけ

足を清潔に保ち、よく乾かす、深爪をしない、足に合った靴・靴下を選ぶ、冷やさない。こうした基本的なことが、足元のトラブルを防ぎます。爪や足の裏は自分では見えにくいので、ご家族が時々見てあげることも大切です。異変に早く気づければ、早めに医療機関につなげられます。訪問のたびに、足の様子を確かめ、気になる点があればお伝えし、必要に応じて受診をおすすめします。

靴・靴下の選び方も、足を守る

足元のトラブルには、合わない靴や靴下も関わります。爪や指を締めつける先の細い靴、脱げやすくて足に力が入る靴は、巻き爪や変形、転倒のもとになりやすいものです。足の形に合った、指先にゆとりのある靴を選び、かかとがしっかり支えられるものにすると、歩きが安定します。サイズが大きすぎる靴も、足の中で滑って不安定になります。靴下は、締めつけの強すぎないものを。むくみのある方は、とくに気をつけたいところです。うかがったときに、足の状態を見て、無理のない範囲で足元の選び方の目安もお伝えします。

歩けることが、暮らしを広げる

自分の足で歩けることは、トイレやお風呂、買い物や散歩など、暮らしのあらゆる場面を支えます。足元のトラブルで歩きにくくなると、行動範囲が狭まり、脚の力もさらに落ちてしまいます。爪の処置は医療機関にお任せしつつ、足のこわばりを和らげ、めぐりを保つケアを続けることで、歩き続けられる足を支えられればと考えます。足のことでお悩みなら、まずはご相談ください。

むくみがあるときの、足のケア

高齢の方の足は、むくみをともなうこともめずらしくありません。むくんだ足は、爪や皮ふが傷つきやすく、靴も当たりやすくなります。足首やふくらはぎをやさしく動かし、めぐりをうながすことは、むくみによる重だるさを和らげる助けになります。ただし、片方の足だけが急に強くむくむ、赤みや熱をともなうといったときは、別の問題が隠れていることもあるため、まず医療機関にご相談ください。むくみの様子も見ながら、負担にならない範囲で足元を整えていきます。

保険と自己負担のこと

足のこわばりや、めぐりの悪さにともなう痛み・しびれについて、医師が鍼やお灸を必要と認め、通院がむずかしい状態であれば、はり・きゅうの医療保険が使えます。自己負担は1割の方で1回およそ395円、2割の方で790円(総額3,950円に対して)が目安です。表示の料金のほかに出張料などを別にいただくことはありません。お支払いは月ごとにまとめていただき、その月の明細をお渡しします。たとえば週1回うかがう場合、ひと月の自己負担はおよそ1,580円(1割の方)が目安です。

お申し込みからの流れ

はじめに、お電話などで、足の困りごとや歩きにくさ、爪や足の状態、糖尿病などの持病、通院の状況をお聞かせください。爪そのものの処置が必要な場合は、医療機関をおすすめします。足のこわばりやめぐりへ鍼灸・手技でできることをご説明し、できる範囲で足元を支えます。どうぞ気がねなくご相談ください。

よくある質問

巻き爪を切ってもらえますか?
爪そのものの処置は医療機関の役割で、当院では行いません。足の裏やふくらはぎのこわばりを和らげ、歩きやすさを支えるのがケアの中心です。

糖尿病があるのですが受けられますか?
受けられますが、足の傷や感染には特に注意が必要です。足のトラブルがあるときは、まず医療機関にご相談ください。施術も慎重に行います。

足が冷えて硬いのですが
冷えの強い足には、お灸で温めるケアがなじみやすい傾向があります。ふくらはぎや足裏のこわばりを和らげ、めぐりを整えます。

歩きにくさも相談できますか?
はい。足元のこわばりを和らげ、動かしやすさを保つことで、歩き出しや歩行が楽になることを目指します。状態を見せてください。

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