
交通事故や転倒でむち打ちになり、当初の治療は終わったはずなのに、首や肩の痛み、頭の重さ、うっすらとしたしびれがいつまでも残る。これは頸椎捻挫後遺症と呼ばれることがあります。とくに高齢の方は回復に時間がかかりやすく、「もう治らないのかも」と気持ちまで重くなりがちです。この記事では、事故や転倒のあとに長引く首肩の不調について、まず知っておいてほしい受診の目安と、家で受けられる鍼灸のケアをお伝えします。
この記事の要点頸椎捻挫後遺症は、むち打ちなどのあと、時間が経っても首・肩の痛みや頭重感、しびれが残る状態です。医師が鍼やお灸による治療を必要と認め、通院がむずかしい方であれば、保険の対象になり得ます。ただし、強い頭痛やめまい、急に出た手のしびれや力の入りにくさがあるときは、施術より先に医療機関の受診が必要です。のびのびの訪問鍼灸マッサージは、通院がつらくなった方の自宅へうかがい、はり・きゅうを中心にケアします。自己負担は1割でおよそ395円が目安です。
頸椎捻挫後遺症とは、どんな状態?
むち打ち(頸椎捻挫)は、事故や転倒のときに首が大きく振られて、首まわりの筋肉や靭帯を痛めた状態です。多くは時間とともに落ち着きますが、痛めた部分の緊張や血のめぐりの悪さが残ると、痛みやこり、頭の重さが長く続くことがあります。
これが頸椎捻挫後遺症です。レントゲンでは大きな異常が見つからないのに、本人はずっとつらい、というのがこの症状の難しいところです。
高齢の方で、長引きやすいのはなぜ?
年を重ねると、もともと首の骨や筋肉に変化があることが多く、そこへむち打ちが重なると、回復により時間がかかります。痛いところをかばって首を動かさずにいると、肩や背中まで固まって、余計につらくなることもあります。「事故のあとからずっと調子が戻らない」という声は、高齢の方でとくによく聞きます。
その前に|こんなサインは、まず医療機関へ
先にお伝えしておきます。次のような場合は、鍼灸の施術より先に、医療機関の受診をおすすめします。強い頭痛やめまい、吐き気がある。手や指のしびれ・力の入りにくさが急に出た、または強くなっている。物がぼやける、ろれつが回りにくいなど、首以外の症状がある。
事故の直後で、まだ医師の診察を受けていない。こうしたサインは、首の神経や、ほかの部分にトラブルが隠れていることもあり、早めの診察が安心につながります。判断に迷うときは、無理に施術を受けようとせず、先にお近くの医療機関へ。電話で今の状態を聞かせていただければ、受診が先か施術が向くかの見きわめもお手伝いします。
頸椎捻挫後遺症は、保険の対象になる?
医師が鍼やお灸による治療を必要と認め、通院がむずかしい状態であれば、頸椎捻挫後遺症は保険の対象になり得ます。事故直後の治療とは制度が異なることもありますが、時間が経って残った慢性的な首肩の痛みを、在宅でケアしていく形です。
対象になる方の考え方は訪問鍼灸マッサージはどんな人が利用できる?で詳しく整理しています。「事故の分は自賠責で終わったはず」と迷う場合も、今の状態を伺えば、使える制度を一緒に確かめられます。
施術で診るところと、鍼灸に加えるケア
のびのびでは、痛む首だけでなく、肩や背中、後頭部にかけての緊張やめぐりの状態を確かめます。そのうえで、はり・きゅうを中心に、こわばった筋肉をゆるめ、血のめぐりを促すことを目指します。あわせて、首や肩が固まらないように動かす手技のケアも、体の状態に合わせて加えます。これらは追加の費用をいただくものではありません。
「通院がつらい」を、自宅で受ける形に変える
首が痛いと、車やバスの揺れ、待合室で長く座っていることが、それだけでこたえます。がまんして通い続けるより、自宅で横になって受けられる形のほうが、体には楽なことが多いです。訪問は、まったく動けない方だけのものではありません。「痛くて外出がおっくう」という段階でも使えます。
どれくらいの頻度で、どう進めていく?
症状の程度によりますが、はじめは週に1〜2回ほどから様子を見ることが多いです。体の反応を見ながら、間隔や内容を無理のないペースに整えていきます。長く残った症状は、すぐに大きく変わるものではありません。効果の出方には個人差があり、必ず良くなると約束できるものではありませんが、つらさをやわらげ、動かしやすさを保つお手伝いはできます。焦らず続けられるように組み立てます。
自宅でできる、無理のない過ごし方
ふだんの過ごし方も、少しの工夫で違ってきます。首や肩を冷やさない、枕の高さを合わせる、同じ姿勢を長く続けない。痛いのを我慢して動かす必要はありません。施術のときに、その方の状態に合った過ごし方も一緒にお伝えします。
ご家族が、気づいてあげられること
ご本人は「たいしたことない」と言いがちですが、まわりから見ると、首を動かさなくなった、洗濯物を干すのがつらそう、上を向く動作を避けている、といった変化に気づけることがあります。事故や転倒のあと、こうした様子が続いているようなら、一度声をかけてみてください。早めに手を打つほど、こじれずにすむことが多いです。
また、「事故のことは終わったから今さら」と、ご本人が遠慮してしまうこともあります。時間が経っていても、残ったつらさをやわらげる手立ては残っています。今の首や肩の様子を、電話口で少し聞かせていただくところから始められます。
よくある質問
Q事故から時間が経っていても対象になりますか。
Aはい、判断の軸は事故の日付ではなく「今つらいかどうか」です。数か月、年単位で経っていても、医師が鍼やお灸を必要と認め、通院がむずかしければ対象になり得ます。
Q自賠責や労災とは別のものですか。
A別のものです。事故直後の治療では自賠責などが関わることがありますが、のびのびがうかがうのは、その後に残った痛みへの、医師の同意にもとづく医療保険のケアです。どの制度が使えるか分からないときは、加入状況を聞かせていただければ一緒に整理します。
Q頭痛やめまいもあるのですが。
A強い頭痛やめまい、吐き気、手のしびれが急に出た場合は、施術より先に医療機関の受診をおすすめします。落ち着いてから、残ったこりや痛みのケアを考えます。
Qどれくらいの頻度で受けますか。
A目安は週1〜2回からです。数回受けて体の戻り具合をみて、楽になってきたら間隔をあけるなど、その方に合わせて調整します。回数を無理に増やすことはしません。
Q料金はいくらですか。
A医療保険を使うため、1回の自己負担は1割の方でおよそ395円、2割の方でおよそ790円が目安です(1回総額3,950円)。訪問にかかる出張費は別途いただきません。
事故のあとに残った、首や腕のつらさに
事故から時間が経っても、首肩のこりや腕の痛み・しびれが残ることがあります。強さや姿勢を確かめながら、無理のない範囲でほぐしていきます。腕の痛みへの施術のあと、こんな声をいただいたこともあります。
本当に痛みがなくなって、すっきりしました。
これはその場でのご感想で、感じ方には個人差があります。強い頭痛やめまい、手のしびれが急に出た場合は、施術より先に医療機関の受診をおすすめします。
※実際の施術記録をもとに、個人が特定されない形で整えています。ご本人の感想であり、感じ方や変化には個人差があります。同じ結果をお約束するものではありません。
