
調べてはみたものの、うちの親が当てはまるのかどうかが分からない。条件の説明を読んでも、自分の家の状況に置きかえにくい。そんな声をよくいただきます。対象になるかどうかは、大きく3つの柱で見ていくと整理しやすくなります。症状、通院のむずかしさ、そして医師の同意書です。順番に、ご家族の日ごろの様子を思い浮かべながら読んでみてください。要介護認定を受けているかどうかは、この3つとは別の話です。
この記事のポイント
見るのは3つだけです。慢性的な症状があるか、ひとりでの通院がむずかしいか、医師に同意書を書いてもらえそうか。要介護認定は条件ではありません。
そもそも、誰が対象になるのでしょうか
訪問での鍼灸マッサージは、通院がむずかしい方のご自宅や施設へ施術者がうかがって行う施術です。所定の要件を満たす場合に、医療保険の対象となることがあります。ただ、その要件を文章だけで読んでも、ご自身のご家族が当てはまるのかは判断しづらいと思います。
実際に対象になりやすい方は、次の3つがそろっているケースが多いです。ひとつめは、慢性的な痛みやしびれ、麻痺にともなうこわばりなどの症状があること。ふたつめは、その状態のためにご自身だけでの通院がむずかしいこと。みっつめは、かかりつけなど、医師の同意書を出してもらえる見込みがあることです。
この3つを順番に見ていくと、「たぶん対象になりそう」「ここが不安」がだんだんはっきりしてきます。なお、要介護認定は要件ではありません。認定を受けていない方でも、上の3つが当てはまれば対象になることがあります。気楽に、当てはまりそうなところを確かめる気持ちで読み進めてください。
柱1|どんな症状だと対象になりやすいのでしょうか
まずは症状から見ていきます。訪問での鍼灸は、急な一時的な痛みよりも、続いている不調に向き合う場面で使われることが多い施術です。ご家族の日ごろの様子を思い浮かべながら確認してみてください。
たとえば、脳梗塞や脳出血のあとの麻痺や手足の動かしにくさ、関節リウマチなどによる関節の痛みやこわばり、腰や膝、肩の慢性的な痛み、パーキンソン病などによる筋肉のこわばり、手足のしびれや力の入りにくさ、長い安静で硬くなった関節。こうした状態が続いている場合は、対象になりやすいことが多いです。
これらは一例です。当てはまる数が多いほど相談の目安になりやすいのですが、ひとつでも強く困っている症状があれば、相談してよい範囲だと考えています。感じ方には個人差があり、同じ病名でも状態はさまざまですので、この通りに一致しなくても心配はいりません。
なお、はり・きゅうの療養費と、あん摩マッサージ指圧の療養費では、対象の考え方が少し異なります。のびのび訪問施術院は、はり・きゅうを施術のベースにしていて、保険はすべて鍼灸で算定します。違いについては訪問マッサージと訪問鍼灸の違いのページにまとめました。迷ったときは、いま困っている症状をそのままお伝えいただければ、どちらにあたりそうかを含めてご相談に応じます。どの科にかかればよいか迷うときは、「何科に相談すればいい?」もご覧ください。
柱2|「通院がむずかしい」とは、どんな状態でしょうか
次は、通院がむずかしいかどうかです。ここが、訪問という形をとる大きなポイントになります。まったく外出できない状態でなくても当てはまることがあるので、幅を持って見てみてください。
たとえば、自力で歩くのがむずかしく外出に介助が必要、車いすで公共交通機関での移動が負担、足腰の痛みやふらつきで転倒が心配、認知症などがあり一人での通院が不安、長い距離や待ち時間に体力が持たない、付き添うご家族が仕事などで毎回は同行できない。こうした状況は、通院がむずかしいと考えられることが多いところです。
付き添いがあれば何とか行ける、という場合でも、その負担が大きいのであれば相談の対象と考えてよいことが多いです。ご本人の体力だけでなく、支えるご家族の負担も含めて振り返ってみてください。
柱3|医師の同意書は取れそうでしょうか
3つ目の柱は、医師の同意書です。医療保険を使って訪問での施術を受けるには、医師の同意が必要になります。ここがいちばん不安、という声をよくいただきます。
定期的に通っているかかりつけの医師がいる、持病で継続的に診てもらっている病院がある、訪問診療や往診を受けている、入院・入所先に協力してくれる医師がいる。こうした状況であれば、同意書を得られる見込みがあることが多いです。
同意書は特別な書類ではなく、決められた様式にそって医師に記入をお願いするものです。書き方や依頼のタイミングが分からない場合も、お渡しの仕方を含めてご案内できますので、ご自身だけで抱え込まなくて大丈夫です。
なお、要介護認定は同意書とは別の制度で、訪問での施術に必須のものではありません。ここを混同して「認定がないから無理」とあきらめてしまう方が少なくないので、切り分けて考えてみてください。要件の全体像は「誰が受けられる?」にあります。
半分しか当てはまらないときは、どう考えればよいでしょうか
ここまでで「全部はそろっていないかも」と感じた方へ、迷いやすいケースの考え方をお伝えします。実際のご相談でも、この段階でつまずく方がとても多いところです。
要介護認定がない場合は、認定が要件ではないため、症状と通院と同意書がそろえば対象になることがあります。病名が軽いと言われた場合は、病名そのものより、痛みやしびれで日常生活が困っているかどうかが大切です。施設に入居している場合も、施設へ訪問できることが多く、協力医の同意書で受けられることがあります。認知症でご本人の同意がむずかしい場合は、ご家族が窓口となって進められることが多いです。介護保険のサービスを使っている場合は、医療保険とは限度額が別枠のため、併用できることが多いです。
どれも「当てはまらない、だから対象外」と即断せず、まずは状況を伝えてご相談いただくのがよいと思います。制度は単独ではなく組み合わせで見ると、受けられる形が見えてくることがあります。
チェックのあと、次はどうすればよいでしょうか
3つの柱がだいたい当てはまったなら、対象になりやすいので、まずはご相談へ進んでいただくのがよいと思います。2つ当てはまってひとつが不安、という場合は、その不安な点を相談で解消しながら進めます。多くの場合それは同意書のことです。
症状はあるけれど今は通院できている、という場合は、今後に備えて情報だけ受け取っておくのも一つの方法です。よく分からない、という場合も、お電話やメールで状況を伝えていただければ、一緒に確認します。
のびのび訪問施術院では、無料体験をお受けいただけます。いまの状況をうかがったうえで、対象になりそうかどうか、どんな段取りになるかをご説明します。その場で契約を迫るようなことはありません。まずは今の状況を言葉にしてみるだけでも、次の一歩が見えやすくなります。先に一度試したい方は「無料体験では何をする?」をご覧ください。
費用はどのくらいかかるのでしょうか
金額の見通しが立つと、相談へのハードルはぐっと下がります。1回の施術の総額はおよそ3,950円で、医療保険の1割負担の方であればご自身のお支払いは約395円が目安です。負担割合によって変わります。この料金には訪問にかかる費用が含まれており、エリア内で別立ての出張費はかかりません。
1回の施術は20〜30分ほどです。はり・きゅうをベースに、その日の体の状態を確認しながら、必要に応じて手技やストレッチ、無理のない範囲で身体を動かす運動なども組み合わせます。これらに追加の料金はかかりません。お支払いの明細は月ごとにまとめてお渡しするので、いつ・いくらかかったかを確認しやすい形です。
医療保険の枠は介護保険の限度額とは別枠のため、介護サービスを使っている方でも、その限度額を圧迫しにくいのが特徴です。対応エリアは大阪市(淀川区・東淀川区・都島区・北区・旭区)、豊中・吹田・茨木・箕面・摂津・池田、尼崎・伊丹です。費用面の不安も、ご相談のときに遠慮なくお尋ねください。
チェックしてみて気になることが残ったときは、よくある質問に短い答えを並べています。その方の場合を直接お聞きになりたいときはお問い合わせからどうぞ。
よくある質問
要介護認定を受けていなくても対象になりますか?
要介護認定は要件ではありません。慢性的な症状があり、通院がむずかしく、医師の同意が得られるなど所定の要件を満たす場合には、認定がなくても医療保険の対象となることがあります。まずは症状と通院の状況をお聞かせください。
かかりつけの医師がいませんが、同意書は取れますか?
いまかかりつけがない場合でも、これから受診する医療機関で相談する方法があります。持病で通っている科がある、訪問診療を検討している、といった状況もふまえてご案内します。依頼の仕方が分からない段階でも大丈夫です。
費用は毎回いくらかかりますか?出張費は別ですか?
1回の総額はおよそ3,950円が目安で、医療保険1割負担の方なら約395円のことが多いです。負担割合によって変わります。訪問の費用は施術料に含まれ、エリア内で別立ての出張費はかかりません。明細は月ごとにまとめてお渡しします。
施設に入居している家族でも受けられますか?
施設に入居中の方でも訪問できる場合が多いです。施設の協力医など、同意書を出してもらえる医師がいれば、所定の要件を満たす場合に医療保険の対象となることがあります。施設側との調整が必要なときは、進め方も含めてご相談に応じます。
認知症で本人の同意がむずかしいのですが、家族だけで相談できますか?
ご家族が窓口となって相談・お申し込みを進められることが多いです。ご本人の状態や生活の様子をご家族からうかがいながら、無理のない形で施術を組み立てます。まずはお電話やメールでお声かけください。
介護保険のサービスを使っていても併用できますか?
医療保険の枠は介護保険の限度額とは別枠のため、併用できることが多いです。デイサービスや訪問介護をご利用中の方が、あわせて訪問での施術を受けている例もあります。いまの利用状況を教えていただければ確認します。