
ケアプランを見せていただくと、週に2回か3回はデイサービスが入っている。ヘルパーも来ている。それなのにご家族が「体が固くなってきた」と言われる。よく話をうかがうと、デイのない日に何もない、という形になっていることがあります。デイで体操はしても、こわばった肩や股関節を時間をかけて触る人はいない。都島区で在宅ケアをお探しの方に向けて、その隙間に何ができるのかを書きます。
この記事のポイント
パーキンソン病の治療は医師が中心で、薬の調整がその柱です。鍼灸やマッサージがその代わりを務めることはできません。訪問鍼灸マッサージが受け持つのは、動きの少なさから固くなった筋肉と関節をやわらげ、動かせる範囲を保ち、介助しやすい体を保つことです。転倒が増えた、飲み込みにくくなった、急に動けない時間が長くなったといった変化があるときは、まず主治医にご相談ください。医師の同意があれば医療保険が使え、1割負担で1回約395円(総額3,950円)が目安です。
デイのある日と、ない日のあいだ
パーキンソン病のケアで難しいのは、毎日の積み重ねが効いてくるところです。週に2回動かす日があっても、あいだの5日が止まっていれば、こわばりはその5日のあいだに進みます。デイサービスは人と会う場としても食事の場としても大事ですが、一人ひとりの固い部分に時間をかけて手を入れる場ではありません。
訪問鍼灸マッサージは医療保険のサービスなので、介護保険の支給限度額を使いません。デイもヘルパーも減らさずに、そのあいだの日に足せます。ケアプランの中で枠の取り合いにならないという点は、実務のうえで大きいところだと思います。
うかがう曜日は、デイのない日に合わせて組むのが基本です。ご本人の薬が効いている時間帯と、デイの予定の両方を見て、無理のない形を一緒に決めます。
一日のなかで変わる調子に、訪問なら合わせられます
薬が効いている時間と切れかけている時間で、できることがはっきり変わる。これがパーキンソン病のケアを組むうえでいちばん大きな要素です。動ける時間に合わせて通院の予約を取ろうとしても、その日に限って調子が出ないことがあります。予約に間に合わせようとして焦り、焦るとかえって足が出ない。
訪問なら、ふだんの薬の飲み方をうかがったうえで、動きやすい時間帯に合わせてうかがえます。逆に、切れかけの時間帯の様子を見せていただくことにも意味があります。どの動きがどれくらいしにくくなるのかが分かると、ご家族の介助の仕方も具体的に組み立てられるからです。
こわばりに、はりとお灸で向き合う
パーキンソン病では、筋肉がこわばって伸び縮みしにくくなります。動きが小さくなるとそのこわばりはさらに進み、肩、股関節、ふくらはぎ、背中が固くなっていきます。ここに痛みが出ることも多く、腰が痛い、肩が痛いというご相談から始まることもあります。
鍼とお灸が働きかけられるのは、この固くなった筋肉です。ゆるめて血のめぐりを促すことで、動きの出しやすさが変わる方がおられます。病気そのものを治すものではありませんし、効果の感じ方には個人差があります。それでも、こわばりが痛みを呼び、痛みで動かなくなり、さらに固くなるという流れを、少しでもゆるめる意味はあると考えています。
あわせて、関節を動かせる範囲を保つ練習も重ねます。大きくゆっくり動かすこと、体をひねること、胸を開くこと。小さくなっていく動きに対して、意識して大きく動かす時間を作るという考え方です。ご本人が一人でも続けられる形を選びます。関節が固まっていく仕組みは関節の拘縮・寝たきりを防ぎたい方へにまとめました。
すくみ足と、前に傾いていく姿勢
歩き出しの一歩が出ない、方向を変えるときに足が止まる。こうしたすくみ足は、こわばりをゆるめただけで解けるものではありません。ただ、股関節やふくらはぎが固いままだと、出したい一歩がさらに出にくくなります。動かせる範囲を保っておくことは、そこに関わってきます。
姿勢が前に傾いてくる方もおられます。背中が丸くなり、首が下がり、重心が前に出る。そうすると小さな段差でつまずきやすくなります。姿勢そのものを元に戻すことはできませんが、引っぱられてこわばった背中や腰をゆるめ、いすやベッドでの支え方を工夫することはできます。姿勢の変化については首が下がる・体が前に倒れる(姿勢の変化)にもまとめています。
転倒が増えてきたとき、飲み込みにくくなってきたとき、急に動けない時間が長くなったとき。こうした変化は薬の効き方に関わることがあります。当院で判断できることではありませんので、気づいたことはそのつど主治医にお伝えし、ご家族にもその日の様子をお伝えしています。
都島区のどこへでもうかがいます
うかがう範囲は都島区の全域です。都島駅・野江内代・桜ノ宮・京橋の周辺から、都島本通・高倉町・網島・友渕・毛馬といった地域まで足を運んでいます。ご自宅だけでなく、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅に入居されている方のところにもうかがいます。エリア内であれば別途の出張費・交通費はかからず、料金はどこでも一律です。
うかがえるのは平日の9時から18時までで、土曜・日曜・祝日はお休みをいただいています。その範囲で、ご本人の調子に合わせた曜日と時間をご相談ください。全体のご案内は大阪市都島区の訪問鍼灸マッサージにまとめました。
費用と保険は、思ったよりシンプルです
はり・きゅうの施術が医療保険(療養費)の対象になるのは、慢性的な痛みやしびれ、麻痺にともなうこわばりについて、医師が施術を必要と認めて同意した場合です。パーキンソン病という病名そのものではなく、それにともなって続く痛みやこわばりが対象になります。
費用は1回の施術の総額3,950円に対し、自己負担は1割の方で約395円です。週2回のペースなら、1割負担で月あたりおよそ3,160円が目安になります。内訳は料金はいくら?医療保険の自己負担額と仕組みをご覧ください。
要介護認定は必要ありません。すでに介護保険でデイサービスや訪問看護を使っておられる方も、介護保険の支給限度額とは別枠なので重ねて利用できます。なお、同一部位について医療保険のリハビリと鍼灸を同じ月に同時に算定することはできません。同意書の段取りは当院で進めます。頼み方はかかりつけ医への頼み方と流れにまとめました。はじめての方には無料体験をご用意しています。調子のよい時間に一度受けていただいて、それから決めてください。
よくある質問
パーキンソン病は鍼灸で良くなりますか?
病気そのものを治すものではありません。治療の柱は主治医による薬の調整です。鍼灸とマッサージが受け持てるのは、動きの少なさから固くなった筋肉をやわらげ、動かせる範囲を保つことです。感じ方には個人差があります。
薬が効いている時間に来てもらえますか?
ご相談ください。ふだんの薬の飲み方をうかがって、動きやすい時間帯に合わせて組みます。うかがえるのは平日の9時から18時までで、土曜・日曜・祝日はお休みです。
調子が悪い日は休んだほうがいいですか?
その日の様子を見て判断します。動けない時間帯であっても、横になったまま受けていただける形はありますので、まずはご連絡ください。無理に起こすことはしません。
転倒が増えてきました。
まず主治医にお伝えください。薬の効き方が関わっていることがあります。そのうえで、家の中の危ない場所や立ち上がり方の工夫については、うかがったときに一緒に見ていきます。
要介護認定を受けていて、デイサービスも使っています。併用できますか?
できます。訪問鍼灸マッサージは医療保険のサービスで、介護保険の支給限度額とは別枠です。ほかのサービスの枠を減らすことはありません。
都島区ならどこまで来てもらえますか?
都島区は全域が対応エリアです。都島駅・野江内代・桜ノ宮・京橋の周辺から、都島本通・高倉町・網島・友渕・毛馬まで伺っています。施設に入居されている方のところにもうかがいます。
家族が立ち会えない日でも来てもらえますか?
うかがえます。ご本人おひとりのところへうかがう形で続けておられる方はたくさんいます。その日の様子は電話か報告書でお伝えします。初回だけ立ち会っていただけると、目標やご希望をうかがいやすくなります。
1回いくらかかりますか?
自宅での1回の施術は総額3,950円で、1割負担の方はおよそ395円が目安です。週1回ならひと月の自己負担はおよそ1,580円ほど。手技や身体を動かす運動は鍼灸に加えるケアとして行い、別途の料金はいただきません。